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センセイの鞄

センセイの鞄 川上 弘美 (著)
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 孤独のグルメの画担当の谷口ジローが、アクションで新しく連載を始めた漫画が孤独のグルメの居酒屋版みたいだなあ、と思っていたら原作があって、それが有名な小説だということを後から知った。 そういえば孤独のグルメ新装版にこの小説の作家との座談が収録されていた。 それを見たときはなんでこの小説家となんだろう、と不思議にも思ったが小説を読んで納得。
 吉祥寺のある居酒屋が主な舞台。相当に酒が飲める作家なのだろう、居酒屋での描写がなんともいえなくて、いい。 酒場での人と人の間の空気感がうまく表現されている。 だけど実はこれ、恋愛小説で60過ぎの先生とそのもと教え子の30後半の女性が主人公。 いまいち身近にその年代の女性がいないので、その姿形振る舞いをうまく想像することができない。そして、その男性との年齢の隔たりもまったく遠い話。 例えば、それを僕自身に当てはめると、2,3年後に生まれてくる新生児と恋愛をすることになるのだ。 だけど、先に谷口ジローの連載を読んでいたので、それを思い浮かべながら読むと、なかなかしっくりきた。 
 これ映像でもいけるなあ、と思って、今調べたら映画化もされているんだ。 小泉今日子が主演。 あー、なんとなく、それはいい感じっぽい。 今度観てみよう。

 で、まあ関係のない話だけど、僕はよくbookoffの小説ハードカバーの100円コーナーを物色する。 単行本の100円コーナーに比べると、ハードカバーは場所をとって嫌われるのか、数年の落ちはあるものの意外といい作品がコンディション良く並んでいる。 で、この「センセイの鞄」もそこで購入したのだが、同時期に購入した舞城王太郎の「好き好き大好き超愛してる。」を最近読み始めた。 鞄にいれておくと表紙がぼろぼろになってしまうので、いつも取り外していれておくのだが、たまたま外し忘れた。 だいたい移動中の電車の中で読むのだが、車内で本を取りだすと表紙がピンクでけばけばしくなんだか恥ずかしい。 タイトルも知らない人から見ると明らかに変だ。 なので、家に帰ってから、表紙を取り外すと、こんどはきらきらと星が描かれていてやっぱり変。 R.D.レイン絡みの本を読んでいるのだ、ということにしておこう。
 
by atsushisaito | 2009-06-19 22:19 | | Comments(0)

ひまわりっ~健一レジェンド~

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 いまモーニングで連載している漫画。コミックはもってなかったのだけど、先日、中野のブックオフの100円コーナーで一巻をゲット。そのうち定価で大人買いしてやろうと思っていたので、かなりの幸運。 今の三国志路線とは全く違う感じで、お父さんに振り回されている。 この頃の面白さも好きだけど、やはり現在のキャラの個性がさらに立っていて習熟している今が最高に脂がのっている(酔っ払って書いたらなんか文章変)
 28日の渋谷での200名先着のサイン会があるということで、とりあえず電話予約してみるとまさかの残り枠3。当日が楽しみ。 帰りは魚がし福ちゃんで立ち飲みしてこようかな。、、、、え??魚がし福ちゃん 閉店したんだ。。。。
by atsushisaito | 2009-03-25 23:37 | | Comments(4)

リリー・フランキーの東京タワー

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 Bookoffの100円コーナーに手垢のつかない綺麗な状態であったので、購入。僕は、本や映画に対して事前に情報が入るのが嫌いなので、書評や映画評そういった類の情報はシャットアウトしている。なので、これがどういう内容のものかは知らなかった。本のタイトルとして東京タワーといえば江國香織のものが頭に浮かぶので、また中途半端な恋愛小説か、なんて微妙な先入観とともに読み始めたのだが、これが面白かった。純粋な小説として読むと、不完全な読み物なんだけどエッセイとして読めば、時折やってくる鋭利な感情の起伏の描かれ方に思わずにやっとしたりジワっと涙腺が緩んだりしてしまう。
 僕みたいな学生という身分にかこつけて24歳までお年玉を貰っていた親不孝な人間には、かなり沁みるお話である。別に僕自身は普段そんなことを思って生活していないのだが、片親=マザコン、またはファザコンというのは、例としては間違いないのだろう。作者のリリー・フランキー氏は立派なマザコンだ。 だが、一緒に生活する中でイラっとする部分も書かれていたり、人間として率直な感じが文章に溢れていていい。体裁を取り繕わない。あくまでオカンとの生活の話が基軸なので、リリー・フランキー氏がいかなる方法で生活を安定させたのかに対しての記述がないところが、いい。流れとしてはどうしても書いてしまいがちなところを綺麗に端折っている。 それによりさらに生活にフォーカスがあたっていて作品としての完成度が上がっている。
 ただ、やはりこれはエッセイで小説ではない。序盤こそ、その香りが少しはするものの富士そばの社長の自伝エッセイとなんら変わりはない。ただ感情的なだけ。 僕は好きだけど。
by atsushisaito | 2009-01-10 21:48 | | Comments(2)

らせん階段一代記

らせん階段一代記   丹道夫 (著)
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 富士そば社長の自叙伝。富士そばで蕎麦を食べているとき、ふと壁を見上げたら目に入るこの本の宣伝ポスター。東海林さだおが帯を書いているので、ちょっと気にはなっていたのだが、買って読もうともでは思わなかったところBookoffの100円コーナーで発見。迷わず購入した。 正直、丁寧に文を追っていくとストレスがたまってしょうがない素人まるだしの文章。なので斜め読みで、面白そうなエピソードだけを拾っていく。 職を転々としたその遍歴は、簡単に現在の富士そばに至ったわけではないことがわかるものの、もう少し富士そばに関する話にページを割いて欲しかったなあ、と思った。 講談社サービスセンターという自費出版からの本なので、誤字脱字の校正くらしかやってもらってないのだろう。まともに1500円出して買うものではない。 富士そばの正社員はみんな購入させられていたりして。。。
by atsushisaito | 2008-09-09 11:04 | | Comments(0)

31歳ガン漂流と平凡

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 この著作の中で中野のラーメン屋「平凡」のおやじが書かれているのは、元となったWeb日記で知っていたのだけど、本として読むのは初めて。いつものようにBookoffの100円コーナーを漁っていたら、売っていたので購入。本当に偶然なのだけどそれと同時に、閉店した「平凡」が復活することを知った。 31の若さで余命2年と宣告された人の日記なので、決して娯楽として楽しむものではないとは思うが、それでも傍若無人な患者として登場する「平凡」のおやじのくだりを読みながら、電車の中でにやにやしてしまった。 
 作中にも書かれているが、決して病気を悲観したり、それにもめげず闘病するといった内容ではなくて、著者の日々がたんたんと描写されている(意図的にそうした感は排除している)。無論、想像以上の苦しみがあったのだろうけど、それよりも日常を眺める奥山氏の視点が面白い。というか生活圏のシンクロ率が高すぎる(中野在住だった)。
 著者は、宣告された通り33歳で死去した。33歳ガン漂流という死後に出版された本があって、そちらは校正が入っていなく、原文そのままで、文章が書けなくなってからは口述筆記で続けらたBlogが本になっている。それはちょっと読むのがしんどいのだけど、今の僕の堕落した生活には、その言葉が突き刺さって刺激になった。もっと時間を慈しまなければ。

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 そんなわけで、ということではないけど復活した平凡へ。小汚くて風情があったお店が綺麗にリニューアル。券売機が設置されていて、そこで散々迷う。メニューに塩と醤油2種類ある。僕の記憶では、そんなふうに分かれていなかったような気が。せっかくなので、原型に近いもの、またはそれに準じたものを食べたいと思ったので、券売機の一番上のラインにある平凡そば(ラーメンだっけ?)というものを購入。  
 登場したラーメンを見て、やれやれと思った。なんだか具だくさんでいいのだが、中央には野菜炒めみたいなのまでのっている。その他、チャーシュー、ワンタンそしてメンマだかタケノコかわからない旨くないやつ。もうなにが気に入らないって、汁が少ないのが気に入らない。具が多すぎるせいなのかもしれないが、麺が浸る程度。そういう店じゃなかっただろ! あーなんか怒りが。 
 なんでも復活平凡は、近所のわしやが経営で、さらに近くの大成食品という青葉に麺を卸している製麺屋が協力してできたものだとか。少なくとも片鱗は見せて欲しかったのだけど。誤解のないように注記しておくが味は別に不味くはない。 そして前の平凡もけっして旨いものじゃなかった。だけど、もっとすっきりくっきりと平凡のいいところを強調する選択肢もあったのでないだろうか。  
 それも商売ということなのかもしれないけど、平凡という名前を使う必要性があるラーメン屋だとは思わない。あとなんかサービスで小鉢にチャーハンがでてきたのだが、臭くてまずかった。
by atsushisaito | 2008-07-12 00:06 | 飯@中野 | Comments(0)

モブノリオ「介護入門」

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bookoffの100円コーナーで購入。 かなり面白かった。これって映画化しないのかなあ。物語としては起伏が少ないけど、一つ一つのエピソードは強烈に面白い。祖父の無法っぷりがいい。小説でも十分面白かったけど、映像でもかなりいけるのではないかと思う。
 主人公が真剣直球で熱い。介護に。表紙がガンジャというのも、なんだかあれだけど。ヘルパーに「結婚とかされないんですか?」  また、性的嫌がらせか!っていうところから引き込まれ、最後の方で、昏睡してるおばあちゃんの目をこじ開け「おばあちゃん、ユウヤきてくれたでえ!」と大声で叫ぶところで感動した。 文章の随所にみられるyo!やニガーなどに拒否反応を示す人が見受けられるが、そんなことはどうでもいいんじゃないか。文体だって別にヒップホップなんかじゃない。それはそれでヒップホップに失礼だ。  読んでて、あー、と思うんだけど、これってネイティブの関西人じゃないと、その小説の情景が若干わかりにくいのかもしれない。ユウヤきてくれたでえっていう言葉一つとっても、僕にはその言葉の切実さみたいなものが、リアルに想像できるのだが、これがイントネーションの違う言葉を持った人が読んだ時、それはほんの少しの違いかもしれないけど、その光景に差異が絶対生じていると思う。 しょうがないのだけど。 
 ところで、この小説の頭に、おばあちゃんと金髪の男性(たぶんモブノリオ)の小さい写真が掲載されているのだけど、それを見て、え?と思った。Ishiiさんに似ていたから。Ishiiさんっていうのは、僕がDJをしていた時、そのジャンルで一番有名なDJ。 イシイさん?と思って作者の経歴を見ると大阪芸大。Ishiiさんも大阪芸大だったので、まさか?と思ったんだけど、違ったみたい。残念。文芸学科っていう感じじゃなかったし。 ただ年もほとんど一緒だったので、おんなじキャンパスにいたのは確かだろうけど。 しかし、金髪、ガンジャ、大阪芸大、サンプラー(普通のバンドの人はいじらないし)なんてキーワードでもしやと思ってしまった。それに加え、ちょうど2001年くらいに実家が大変で、、、みたいなことも言ってたから、介護か!と思ってしまった。DJ中にRaffneckのガンジャマンかけて、手をパーに開いて、ガンジャマーンってやってた人。懐かしいなあ。関係ないけど。
by atsushisaito | 2008-03-04 19:56 | | Comments(0)

赤目四十八瀧心中未遂

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車谷長吉って「塩壷の匙」しか読んだことがなくて、それがまた重苦しい印象だったため他の作品もよく知らなかったのだが、ブックオフの100円コーナーにあったので購入。これが非常に面白くてびっくりした。しかも直木賞とは。 直木賞ってエンタメ系の名誉賞みたいな感じで、こんな純文学でゴツゴツの作品を受賞させるなんてかなり異例なのではないだろうか。 彫眉さんの言葉が、抜き身の刀をつきつけられているようで迫力があった。
 これが映画になってすでにDVD化されているとは。借りに行こう。
by atsushisaito | 2008-02-08 16:47 | | Comments(0)