2009年 10月 10日 ( 2 )

タイ七日目

 
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 朝、タクシーに乗ってファランポーン駅へ。 バンコク近郊の世界遺産アユタヤへ向かった。 切符を買おうと、窓口でアユタヤ行きのチケットが欲しいといったら「ショックスフォーティー」という。 640バーツかあ、高いなあと1000バーツを差し出すとノー!20バーツと言われた。 約1時間半の乗車時間なのに、安すぎ。 最初の数字は6時40分の発車時刻のことだった。
 エアコンもファンもなにもない一番安い席だけど、風が吹き込んで気持ちいい。 ぼんやり車窓を眺めてガタンガタンと揺られらた。 車掌がチケットの検札に来た際にカメラを落下させてしまった。 バリンと音を立ててガラス片が飛び散った。 え?と思って見るとレンズの前のフィルターが割れただけだった。 車内を巡回する物売りが「おーイープン(日本人)!」とにやり。 車内は最後まで閑散としていた。 到着前に車掌が、次の駅がアユタヤだよ、と教えてくれて、無事到着。

 駅についてふらふらすると、さっそくトゥクトゥクの勧誘のおばちゃんに引っ掛かる。 僕はレンタバイクで自由にあちこち行きたい、といっても昨日も雨がふったし、今日も雨が降る、それにバイクは危ないし、警察に捕まる、彼は正規のツーリストのためのトゥクトゥクなので安心、と駅に設置されたドライバー達の顔写真が入った看板を指差す。 そしておっさんを連れてきて、彼はここに写ってるから安心だから、言う。 たしかに雨に降られると困るなあ、というのもあって、まずは1000バーツというのを値切って800というと、燃料代が最近高いから900という。 4時間くらいの時間をかけてくれるというので、まあいいか、とOKした。

 まずはでかい仏がいる、というところ。 寺院には興味ないのだがなあ、とぶらっと見て帰ってくると、僕を乗せてきたトゥクトゥクの横にもう一台トゥクトゥクが停まっていた。 おっさんが、これは娘です、私は腰が痛いので病院に行かなければいけません、と言いだす。 つまり後は、この娘のトゥクトゥクで行ってくれ、と。 娘は22歳と若い。 けっこう可愛い。断る理由もないので、ドラエモン柄のシートのピンクのトゥクトゥクで移動することに。 
 おそらくなのだけど、オヤジはまた駅に戻り客を拾いにいったと思う。 いちおう本当に正規にTATから認められているドライバーなんだろうけど、それだけだと稼儀が少ないので拾った後、自分の親族等にバトンタッチするのだろう。 ま、なんでもいいや、ということでブラブラと案内してもらう。 途中、ティアという名前の女の子に運転をさせてくれないか、と頼んで運転させてもらった。 意外にもマニュアルでクラッチの遊びが大きい。 少しの時間だったけど、面白かった。 途中、腹が減ったのでバミー。 砂糖が余計。
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 所定の4時間を過ぎても、どんどん案内してくれる。 途中、おばあちゃんみたいな人が乗ってきた。 どこかへ移動するついでにちょっと乗り合わせているだけか、と思ったら、ずっと乗ってくる。 誰なんですか?と聞くと「コドモ」と女の子を指差す。 ちょっと無理あるなあ。 だけど、かなりの高齢出産ならありえるのかなあ、といえるほどおばあちゃん。 信じられなかったので、そのばあちゃんと離れたすきに、あれはお母さんなの?と聞くと、普通にうんと言ってたので、本当にお母さんなのだろう。 でも最初のおっさんとは夫婦ではないのだろう。 おっさんは50すぎでどうにも年齢が釣り合わない。
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 もう最後かなあ、という頃にパレスに行く?とても奇麗よ、と娘がいう。 別に観たいわけじゃないが、断る理由もないので、見たい、というとかなりの長距離を経てパレスへ。 有名な観光スポットなのか、観光客がたくさん。 日本人も多かった。 僕はなんかゴーカートみたいな(スピードはまったくでない)車で移動。 みんな徒歩の中、なんだか恥ずかしかった。 警備が軍人で小銃を携帯している人があちこちにいる。 一時間ほどの時間をかけて見るものらしいが、どうにも興味が持てなくて、20分くらいで出た。 すると、そんなに早く帰ってくるとは思わなかったみたいで、2人はソムタムなんかを食べて食事をしていた。 早いね、と驚かれた。 また来た道を戻ってアユタヤ駅へ。 900バーツでチップを含めて1000バーツ渡して、気持ちよく別れようと思ったら、なんだか様子がおかしい。 なんでもパレスは別料金で500バーツだから1500バーツ、と言われた。 、、、、でもなんだかんだいってほぼ一日のチャーターだし、ちょっと高いくらいかなあ。 そして揉めるのも嫌だったので2000バーツを出すと、お釣りが400バーツしかない、という。 え~と、、、、と困っていると、横でばあさんが100バーツを差し出すのが見えた。 だが、1600バーツでいいの?ありがとう!なんて言われると、いや違うんだ、なんて言うことはできず、ひきつった笑いを浮かべるしかできなかった。 

 そして彼女らと別れて、電車に乗ろうとすると、次のバンコク行きは1時間以上後だとか。 なので、駅前でご飯とネットで時間をつぶした。
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 ファランポーン駅に戻った。近くのルンピニー・スタジアムへ。 ムエタイをやっているのだとか。 雰囲気だけでも味わうかあ、とスタジアムの近くをふらふらする。 と、そこへ旅行者向けの案内の人が、どうですか?と来た。 立見席が1000バーツだから、立ち見で見たい、というと、それは危険だからやめておいたほうがいい、という。 ちょっと中見てみる?というので、厳重に警備された入り口から中へ。 たしかにリングからは金網で仕切られ、遠い。が2000も3000も払ってリングサイドで見るつもりはない。 なので、やっぱり立ち見でいいよ、というと、信じられないといった様子でじゃあリングサイドで1600バーツでいいから、となぜか減額。 それならまあいいかあ、とリングサイドへ。 始まったばかりなので、高校一年生くらいの子供が戦っている。 こんなものだろうか、全く派手さがなかった。 メインに近づくにつれ観客は興奮しだす。 セコンドにはその選手の家族を含めた人達が集まり、こちらも大興奮。 コーチなのかしらないが、指示を出す人間が異常にヒートアップ。 だけど、リングサイド周辺の観光客はいまいちな感じ。 隣の中国人が騒いでるくらいだった。 メインが終わるとその後にも2戦あったが、客はどんどん帰りだした。 沢木耕太郎の「深夜特急」では、ここでムエタイからボクシングに替わったと書かれていたが、普通にムエタイだった。
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 ホテルに帰って、レストランでビール。 一日の疲れが一気にやってきた。 さて、本格的にやることがなくなってしまったなあ、明日はなにしようか、と2本シンハーを飲んで寝た。 
by atsushisaito | 2009-10-10 23:10 | 飯@海外 | Comments(0)

「対照 佐内正史の写真」展

「対照 佐内正史の写真」展@川崎市岡本太郎美術館
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 いつ頃から佐内正史の写真を理解することができなくなったのだろうか。 最近では興味すらなくなって、パチンコの液晶を撮影している写真集を出版していたことすら知らなかった(エヴァがどうのとかは聞いていたが)。 「MAP」あたりくらいからかな、面白味を感じられなくなったのは。 どんどん続く凡庸な風景。 この人くらいセンスがあれば、人を惹きつけられるような写真なんかは簡単に撮ることができると思うので、今のこの凡庸に凡庸を重ねたような作品は、彼の思惑のなかでは徹底的に本質を求めたものの最終形態であって、けっして撮り散らかしたものではない、、、、、のだろう。 だけど僕には全然理解できなくて、時折はっとするような写真はあっても、全体像を掴むまでにはいたらない。 自主レーベルから写真集を出版するようになって、その傾向がものすごく加速していくのに、ファンはさほど減っていないように見えるのがちょっと信じられない。 
 というわけなのだけど、わざわざ川崎市まで観に行ってきた。 駐車場が有料なことと、そこから生田緑地内を歩いていくことになるので、閉館30分前くらいににさらっと見ようとギリギリに行く人は、日を改めて余裕をもって行動しないと、かなり慌ててしまう事態になってしまう。 国道から美術館のある一帯まで行くのは簡単なのだが、そこからの分岐が非常にわかりにくくて、注意しないと通りこして住宅街につっこんでしまう。 僕は2回通りこしてしまった。
 900円と割高に感じてしまうかもしれないが、岡本太郎の常設展と併せての料金。 中は広くて十分楽しめる。 入場前に券売機でチケットを購入するのだが、タッチパネルはお金をいれてからじゃないと、反応しないので注意が必要。 僕はひたすら900円のボタンを押し続けたが反応しないので、焦って、さらに連打してみたが全然動かなくて動揺した。「お金をいれてください」との自動放送が流れるまで、年間パスポートのボタンや子供料金のボタンなどいろいろ押すはめになってしまった。 あれは僕のほかに迷う人はいないのだろうか。
 入場すると、まずは岡本太郎の展示。 なぜかときどき佐内の「俺の車」の作品が混じっている。 あまり相乗効果は感じられない。 そして、佐内の作品でよくわからないものの一つが「俺の車」。 自分の車をひたすら撮影しているのだが、まったく食指が動かない、、。 以前は古いスカイラインだったか。 今はGT-R。 初日なので、作家が来ているのだろう。美術館の隣の搬入口の駐車場に駐車されてた。
 太郎の展示室を抜けると、企画展示のためのホール。 天井が高くて、かなり広い空間。 そこに額装された写真ではなくて、テーブルにプリントが並べられている。 佐内の自主レーベル「対象」から出版された写真集にて発表された700枚。 驚いたことに、そのプリントを自由に触ることができ、まじまじと見たい場合は、手に取りふむふむと鑑賞することができる。 面白い試み。 
 枚数が多いので、見ごたえがある。面白いかどうかは別だが。 パチンコのエヴァンゲリオンの液晶ディスプレイを67で撮影した作品を初めてまじまじと見たが、佐内の初期の作品に感じていた過剰すぎないしっとりとした感情が、そのディスプレイの向こうのレイちゃんやシンジくんの方に乗り移ってしまい、残されたプリントはただただ無機質な一枚として、僕の手元にあった。 
 初日なので、佐内が登場するイベントがあったのだけど、始まるまで1時間ほどあったので、見ないで帰ってきた。
 
by atsushisaito | 2009-10-10 21:10 | 写真展 | Comments(0)