ゼラチンシルバーセッション08 save the film

ゼラチンシルバーセッション08 save the film@Axis

 六本木から東京タワーの方に歩いて行くとあるギャラリー。去年は作家の作品のオリジナルと、そのネガを用いて他の作家がプリントした作品を2枚並べていく、というスタイルで行われた展示。今回は、作家のプリントと、その制作過程であるコンタクトプリントを併せて展示するスタイル、なぜか芸能人とのコラボレーションな作品なども。そのせいか最終日終了30分前の入場だったのにもかかわらず、人多くてびっくりした。 しかし吉永小百合のフィルムに対する思いをのせた書の作品などは、あきらかに不用だろう。でも瀧本幹也 による深津絵里の写真を3000枚以上用いたコラージュ作品はよかった。 やはり深津絵里は美人だ。老 いてますます盛んな黄忠みたいだ。まだまだそんな年ではないけど。
 人の多さもあり、いまいち写真を見たなあという満足感はなかった。あとsave the filmっていうのもなんだか同調できないというか、なくなるものはなくなるし、残るものは残る、その大きな時間の基軸を本気で止めようと思っているのだろうか、それぞれの作家もしかり、企画もそうだけど。もちろん僕だって、家に引き延ばし機3台とカラー現像機持ってるフィルム愛好家ではあるけど、例えば杉本博司のようにイルフォードの株主になるくらいの本気さは、今回の展示では伝わらなかったなあ、残念ながら。  
 だってフィルムがなくなるから廃業する写真家なんかいないでしょ。まいったなあ、と頭かきながら最新のデジタルを駆使して、そうした味わいの写真を作り続けるのだろうし。

廣瀬遥果-Arcadia-@Gallery Terra Tokyo

 アクシスをさらに東京タワー方面に歩いて行くとロシア大使館があって、その先にあるギャラリー。このあたりは警察がうようよいいて落ち着かない。 この作家の作品は過去2回ニコンサロンで見たことある。重厚なモノクロ写真だった。今回は青色に調色(サイアノっていうの?)してあって、重さこそ薄れたものの、不思議な浮遊感が漂う作品になっている。個人的には、以前の作風の方が好きだなあ。 しっかりと見たはずなんだけど、イメージが頭に残っていない。

長野 陽一写真展「シマノホホエミ」@Foil Gallery
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 リトルモアから出版されていた同タイトルの改訂版の出版に合わせて行われている展示。裸の目線とでもいうのだろうか。無垢さとエロさが絶妙なバランス。いや、無垢さとエロさそのものを複雑に持ち合わせている年頃の人たちを題材にしている長野の大人の目線がただただ素直なのかもしれない。、、、うーんなんか変な文章。非凡な作家だなあ、と思う。

五味彬写真展 "Yellows 1.0"@ときの忘れもの
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 まだまだ世間がヘアヌードそのものに抵抗があった時代に、連載を止められ、さらには出版が決定し、印刷を終えた写真集までも断裁されるという、なんだか悲運な作品。女性を標本のように捉えた作品だが、今見てみると過激どころかむしろ大人しい作品に見える。 作品そのものは僕の好みではない。 が、ぬるっとしたプリントにたんたんと採取されていくポートレートは面白かった。
by atsushisaito | 2008-10-17 09:53 | 写真展 | Comments(0)
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