多夢羅@三鷹

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 三鷹市市民ギャラリーへ三浦和人と関口正夫の展示を見に行こうと思って三鷹駅まで行ったら、振替休日で休みだった。がっかりしながら三鷹の町を放浪。北口ってなんか暗いなあと、とぼとぼ歩いてたら、なんか見たことある店名。 以前、吉祥寺にあった多夢羅が三鷹に移転していた。 とくに他にすることもないので、中へ。以前の狭かった店内に比べて、逆に大きすぎるのでは?というほどのキャパの店。喫茶店の居抜きかなあ。先客が一組テーブルにいるだけ。閑散としている。店内大きくわけて2フロアで構成されている(扉も二つ)。厨房をぐるっと囲むカウンターのフロアと、テーブル席のフロア。 店に入るとテーブル席からの客の目線だけで店員の反応はない、なんだか居心地悪くて入ったらいけなかったのかなあ、という気分になる。 でも営業中だったし。テーブルのフロアを抜けて、カウンターへ。 おっさんが厨房でなにかを洗っている風景が見えた。 おやじからも見えているのだろうど、黙々と作業をしている。 とりあえず座ってメニューを見る。 
 そのメニューがよくわかりにくいレイアウト。スパゲティの写真の上に何月何日のサービス!みたいな感じで各写真に大きく書かれているのだけど、その日にしか出さないスパゲティなのかというふうにしか思えなくて、いわゆる普通のメニューっていうのはないの?と思いながらメニューをじっくり見る。 おやじをいらっしゃいもなにも言わず、水も出さない。ははあ、これは気づいてないんだ、しょうがない、と思っていたらつかつかと近づいてきて、僕の目の前に置いてあったフォークやらなんやらを取って、カウンターから見えないところに置きなおす。  そしてまた戻る!!!???また戻ってなんか洗い物か仕込みかなんかわからないけど、シンクでゴシゴシしてる。 さすがに、ええ~??と思った。 それからもう少し辛抱していたら水を出してくれた。当然のように無言で。 ここで逃すとまた注文まで時間かかるだろうなあ、ということで目の前から去ろうとするおっさんに、すみません、と声をかけ、振り向いたところ「日替わりください!」といった。なるべくはっきりと大きく、注文を聞き返されるのはいやだ。    残念ながら「はい?」と返された? 聞こえなかったのか?それとも日替わり!っていう言い方がまずかったのか?と考えが錯綜するなかで「いや、あの、日替わりを」と先ほどより小さくなった声で言ってみる。「アサリスープですか?」と注文確認。 日替わりってそれだけどよなあ、と思いながらも「はい」と答えた。 
 ここからは時間がかかるだろう、と本を読み始める。しばらくするとテーブル席の女性が厨房まで近づいてきて「すみませーん」という。僕の正面におやじ、左隣に女。さほどの距離はない。しかしおやじは反応しない。 間をあけてもう一度「すみませ~ん」と声。 若干のタイムラグの後おっさん「はい」と返事。 「取り皿くださーい」と女の声。 おっさん「・・・・・」 テーブル席の客に出す枝豆を茹で終えて皿に盛り付けた後、取り皿を近くの女性に渡し、枝豆だけテーブルへ。ほんとに喋らないなあ、、、まあいいけど。  それからちょっとしてるとおっさんがカウンターの前に立っていることに気づく。意外と早かったなあ、と無言でそれを置いていくおやじを気にすることはやめて食べる。 スープスパゲティというにしてはスープが多すぎる。しかも熱々。これを啜らず食べるというのは難しいのではないだろうか。麺は自家製で太め。僕は乾麺の方が好きなので、この手製の麺がどれくらいおいしい方なのか、ということはわからない。特別うまいなあ、という感想はない。 スープはコンソメベースに海苔、紫蘇の風味が強いちょっと和風な感じの味。 あさりそのものはあまり効いていない。 残念ではあるが、僕はこれ以上旨い味で作れる。
 まあしかし味に関しては、特に文句をいうレベルではない。若干高めではあるけど。 吉祥寺のころはそこそこ流行っていたし、女性のアルバイトもいたので、ここまで接客に対する露骨な印象はなかったのだけど、さすがに今回はきつかったなあ。不快というよりは、そこにいることがつらかった。 あとキャパも広すぎる。バイトを使っていないところを見ると苦戦してそうだなあ。
 レジのときには小さい声だけど「ありがとう」とは言ってた。 僕は決して嫌いな店ではない(好きでもないが、ちょっと面白いとは思っている)のだけど、ダメな人には最高にダメな店だ。
by atsushisaito | 2008-09-17 11:28 | 飯@武蔵野市 | Comments(0)