赤目四十八瀧心中未遂

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 原作が凄かったので、DVDを借りて見てみた。 やっぱり、というか原作を読んだ後に映画を見てはいけない、という僕の中での法則を無視してしまった罰なのか、落胆が大きすぎた。映画単体でみれば、けっこうおもしろい映画だと思う。だけど登場人物それぞれに対してイメージができあがってる人間が見ると、当たり前の話ではあるが差が生じてしまう。  一番がっかりしたのはアヤちゃん役の寺島しのぶ。もっと周囲の登場人物、舞台が原作に忠実に掃き溜めのような感じならば、それは一輪の花として輝いたのかもしれない。だが、主人公からして綺麗な白いシャツをきた男前だったり、性を超越した八墓村の竹とや梅みたいなしわしわであるはずのセイ子ねえさんが、まだまだ現役で風俗で働けるほど色気があったり(さすがに風俗は無理か、、)する中では、まったく埋もれてしまう。もっとハッとするわかりやすい美人であって欲しかった。しょうがないのかもしれないが、町も綺麗すぎだ。彫眉の内田裕也もなあ。金髪の長髪って感じじゃないだろ、彫眉さんは。 あと生島のサイちゃんを怒らすような態度は見たくなかった。なんとか交流しようと工夫してる原作がよかったのに。
 などと文句を書いているが、終盤はアルコールがまわってきていたので、うろおぼえ。
by atsushisaito | 2008-04-09 13:48 | 映画 | Comments(0)