2007年 05月 20日
鈴木涼子作品展“ ANIKORA-SEIFUKU/ uniform ”
作者の顔と、秋葉原の人達が好きなフィギュアをコラージュした作品。フィギュアはけっこうエロい感じのもの。生身の人間の顔とプラスティックな質感の組み合わせは面白い。画像処理も違和感なく上手。 ただ、問題になってくるのが作者の年齢。けっして若くない作者の顔を使うのは無理がある。もともと綺麗な人なので、実年齢ほどの年齢は感じられないが、その分、端々に感じられる年の波が痛々しい。だいたいフィギュアそのものの想定年齢って15、6歳の女だろう。 そもそも素材に自分を使う必要性ってあるのだろうか。この作品では、それ相応の年代のモデルを使った方が作品としての完成度が高まると思う。 澤田知子のように大いなる負のエネルギーを抱えている人が、それを転換して爆発させるような場合は有効だとは思うが。
長広恵美子「maze」@PUNCTUM Photo+Graphix Tokyo
ギャラリーのHPの写真がいい感じだったので行ってみた。ツアイトと近いし。なんだろう。印画紙をピンでとめる展示そのものは嫌いではないのだけど、なんだか乱雑な展示に感じた。もちろん実際の展示そのものはきちんとしたものではあったのだが、なんとなく。未完成のポートフォリオのような。