エリオット・アーウィット写真展@銀座

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 銀座のシャネルの4Fでの写真展。意外と4Fの写真展へ行く人が大勢いた。アーウィットの写真との初めての出会いは、フェアグラウンド・アトラクションのジャケット。今でもエディ・リーダーの声を聞くと、それが思い浮かぶほどに印象的だった。 にもかかわらず、それほどアーウィットの写真を知らなかったんだなあ、と今回の展示を見て思った。
 どの写真もユーモアにあふれ、見る人を笑顔にする写真だった。正直、写真を見ることより、写真を鑑賞する人を見ることの方が楽しかった。多分、普段写真を見ていないだろうという感じの人が、「この構図が」とか話していたり、ここ面白いねえ、なんて写真を指差しての会話、中にはチェ・ゲバラのポートレイトの前で、けっこういい身なりに若い女性が「だって、世代が違うから知らないし」と軽く腹を立てていたり。  
 写真そのものもすごくよかった。なによりも一枚で完結している凄さを感じた。「この一枚ではわからない」という言葉に慣れきってしまってる身には、とても新鮮。一枚のマットに収められてる連続写真も面白かった。
 たぶん東京でGW中に見られる中で一番いい写真展だと思う。
by atsushisaito | 2007-05-04 20:47 | 写真展 | Comments(0)