写真新世紀

そういえば、まるます家にいった後、南千住で山谷を観光してから、恵比寿の写真美術館に行った。
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 カミュの子孫がいたので、撮ったろうと近づくと、警備員に止められた。
美術館に足を運ぶ前に、とりあえずお約束のビール記念館へ。
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 まずは限定ヴァイスと限定エール。共に250円。空きっ腹ではなんなので、100円のスモークチーズを追加。さくっと飲んで、エーデルピルスからギネス。ギネスはいまいち好きじゃない。香りのわりにはコクが足りないように思う。最後にエビスを2杯飲んだ。この頃になると、写真なんてどうでもよくなって、ずっとここにいたい気分になってしまっていたのだが、せっかく無料だし行ってみることにした。

 平日だし、空いてるので気分よく鑑賞していた。そして、例のケースをはずしてみよう、と優秀賞のポートフォリオコーナーに行ったら
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 なんにもなかった。だれか盗むやつとかいて廃止にしたのか、と思ったのだが、この日はグランプリを決める公開審査の日だったので、審査会場に持っていってたみたい。公開審査とは名ばかりで、グランプリ候補のプレゼンのみ、一般の人は見られて、実際の審査の間は、客はわらわらと外に出ることになっている。おかげで空いてるはずの会場は、行き場を失った客で一杯になり、ゆっくりと佳作のポートフォリオを見ようと思っていた僕は、誰も見てないポートフォリオを目ざとく探しては、せかせかと見る羽目になってしまった。

 会場に来て、一番初めに足を運んだのは前年度グランプリの小澤亜希子の個展会場。事前にDMでどういう写真か知っていたが、そのDMに添えられたコメントが、いまいちどころか全く理解できなくて、展示として見ればもう少しわかるところもあるのでないか、と思っていた。

「たばこ、酒、携帯、ネット、仕事、恋愛にチョコレート。自分の意志でやめられないものが、人間、ひとつくらいあるはず。
現代社会に横行する、依存や嗜癖…そして幼児性。自身をきちんとコントロールできる「大人」だと、あなたは言い切れますか?」


 この言葉を読み返して「だからなんやねん」と何度思ったことか。言葉がどこになんのために向かっているのか、消化できずムズムズ気持ちが悪かった。そしてそのムズムズ感は展示を見ても消えなかった。 写真そのものは、そこそこの時間をかけられ、丁寧に作られていた。けっこう大変だったと思う。大変そうなだけに、作者は本当にこんな作品を作りたかったのだろうか、と思った。 新世紀の2006の冊子での作者のコメント「この作品を見ることで、当たり前のようにしょっちゅう使っている携帯電話なんかにも、自分が依存していると、立ち止まって気づくことにつながればいいですね」ってほんとににそんなこと気づかせたいのか?そして「この作品が一つの問題提起になればとは思っています」 ほんとになると思っているのか。全部、後付なんじゃないかと思う。こんな世界を作ってみたら面白い、そんな発想から始まったのが暴走しただけなのではないかと。 もっと違う方向に行けば、面白くなりようはあったと思うんだけどなあ、とフォローしておこう。怖いから。

 優秀賞で、ちょっと楽しみにしていたのは喜多村みか+渡邊有紀。渡邊有紀がかわいかったから(冊子の写真)。展示は面白くなかった。これまた必然みたいなものが感じられず、なんとなくいいんじゃない、という雰囲気。もしかすると応募時の作品はもっと面白いものだったのか、と思った、清水朝子の作品は、僕の好きな感じなんだけど、展示そのものがしょぼい。もっと空間をうまく使えば、グランプリとれていたのではないか、と思う。で、グランプリの高木こずえ。DMの写真を見ただけでは、ロレッタ・ラックス?という感じで、なんだかなあと思っていたけど、手法は全然違った。詳細は面倒なので、省く。展示はよかったと思う。palla(何人?)の写真はよくわからなかった。なんか写真を重ねたものだそうだが。辺口芳典のあの余白はなに??よくわからん。山田いづみの写真は、母親の夜(水商売)の顔と昼の顔(母)を撮った写真だそうだが、展示では夜の写真が主で、いまひとつ対比が浮かんでこなかった。 どの作品もポートフォリオで見ると、感想はもっと違うのだと思う。
 佳作で気になっていた、川鍋友美子のフロセルフを見た。てっきり深瀬の「ブクブク」から発想を得たのかと思っていたが、違ってたみたい。あと、応募する場所が間違っている。「アウフォト」に応募するべきだ。乳首が写っているのでは?と思っていたが、残念なことにそれらしきものはなかった。 とりあえず一通り見たのだが、酔いのせいかどれもあまり覚えていない。今、手元の冊子を見ても思いだせない。 優秀賞のブックが見られなかったのは残念だ。
by atsushisaito | 2006-12-04 23:52 | 写真展 | Comments(0)
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