南海そば@大阪府大阪市

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南海線の新今宮でJRに乗り換える前に南海そばで朝定らしきもの。ここの南海そばはお洒落な内装でカウンターには枯山水庭園をディスプレイしていたり、ちょっとやる気が変な方向に向かっている。東京、例えば富士そばの朝そばはトッッピングが増えるのだが、南海そばはふりかけがまぶされたオニギリがセット。せめてオニギリを一つにして生卵を蕎麦に落としてタンパク質をと思ってしまうのだが、まあたまにはこんなフリカケ味のオニギリもいいかな、と。

もう高校生の頃から食べている南海そばだが、麺のふにゃふにゃ感は昔と変わらず。汁はあきらかに美味しくなってる。美味しいというより、出汁が濃くなってるのかな。今回あらためてこのふにゃふにゃな麺を食べてみて、少しだけ開眼したような気がした。のびのびふにゃふにゃなのではなく、「ふわふわ」なのだと。大阪人はこのふわふわ感を愛しているからこそ、時代に左右されない変わらずの麺なのかと。

そう思えたのは先日、堺のちくまで茹でた蕎麦をさらにセイロで蒸すというまさしく「ふわふわ」な蕎麦に出会えたからかもしれない。ふにゃふにゃだけで否定的だった考えが一気に肯定的な考えに傾いた。挽きたて・打ちたて・茹でたての3たてだけが最高の蕎麦のあるべき姿ではない。この「ふわふわ」がもたらしてくれる優しさもまた蕎麦の側面の一つである、そういうことに気づけた朝食だった。

それくらいふにゃふにゃだった。中途半端さがなく針が振り切れていました。

by atsushisaito | 2019-06-05 12:52 | 飯@23区外 | Comments(0)