タンタンタイガー@新井薬師

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 オリエントスパゲティの隣に新しくできた汁なし坦々麺のお店。中野か新井薬師か、その分け方はいろいろとあるだろうけど僕の中ではあいロードのお店は新井薬師と考えることにしている。
 注文は汁なしの辛さ中 痺れ中の一般的なもの。辛さも痺れも選べる。最初に美味しいなと思ったのは中太麺。汁なし担々麺、それも花椒が効いたタイプのもので麺が太いっていうのはこれまで食べたことがないかも。孤独のグルメに登場している池袋の楊は汁なしの麺に素麺を使っているくらいだ。
 汁なし担々麺専門店というと、やはり花椒をどれだけ使っているかに注目が集まるかと思う。前述の楊のようなぶっ飛んだ花椒だと本当に舌がビリビリと麻痺に陥る。これを麻、辛味を辣、麻辣を楽しむのが汁なし坦々麺だと思うが、その麻辣は標準の中だと大人しめで最初の口当たりには突出しては現われてこない。一見の客を引き込むのにあまり食べることがない麻を引きに使うかと思ったが、意外とそうではなく全体の味の調和を重視している。池袋の楊くらいの麻になると味がどうこうという前に食べきれるかどうかの不安になってしまう。
 そういうことはなく、辛さも控えめで一般の食べなれてない人に標準を合わせている感じ。ただし、麻の部分は最後の方にしっかりとビリビリくるくらいに調節されている。なので食後はしっかりと花椒独特の舌の痺れが。正直なところ、僕は一口目で麻の部分の弱さを感じ、これはきついなと思ったのだけど最後の帳尻でしっかりとビリビリきていたので、これには感心。
 価格はノーマルで850円と高いかな、と。ただ、ここの店主のブログを拝見したけど、料理に関してとても詳しくその人が弾き出した単価850円の内訳にはかなりこだわりの食材は使われているんじゃないかと。ただし、汁なしがためにそのあたりを僕みたいな素人には掴み難い。単純な話、適当な食材でそこそこできてしまう料理でもあるので、さらなる高みに食べる側が追いつかないっていう。
 そうだなあ。値段はこのままでいいから汁が欲しいなあ。皿に残ったタレを生かした岩手の白龍のちいたんたんのようなの。

by atsushisaito | 2018-05-01 12:31 | 飯@新井薬師 | Comments(0)