柳の下 末弘軒 本店@富山県富山市

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 富山の老舗のラーメン屋。富山というと兎角富山ブラックが大手を振っているが、こちらはそれ以上の老舗。店に入ると奥行きが広く店構えに比べてけっこうキャパが大きい。奥の方のテーブルに座りワンタンメンを注文。お店の人の接客が丁寧。
 登場した丼は期待を裏切らないお姿で、おおーいいじゃないかあ、と思ってしまった。末弘軒のワンタンメンは、昔に常連がワンタンスープに麺もいれてくれないか、というところから始まったメニューなので、いわゆる東京で食べるワンタン麺のようにトッピングとしてのワンタンではなく、あくまで主役としてのワンタンになっている。そのため、麺は少なめ。
 鳥ガラにあまり主張しない魚の出汁のスープは、一口目こそあまり訴えてこないものの、じんわりと美味さが伝わってくる。そこに手打ちの麺、こちらも強い主張はないものの、ビロビロとした食感はスープととても合っていて美味しい。ただし、麺は少なめなのですぐになくなる。麺を大盛りにした方が、ラーメンとしては楽しめると思う。
 肝心のワンタンなのだが、こちらも手打ち。そしてとても繊細。繊細すぎて、汁に溶け始めてわけのわからない状態になってる。小指のつめほどというかその半分以下の大きさもない餡は、あってないようなものだし、正直、あってもなくても関係ない存在。あくまで手打ちの皮を楽しむ一品なのだけど、よくいうとふうわりとろけるような食感、悪くいうとデロデロ。
 あくまでワンタンスープにちょっと麺が入ってる程度に考えると、いい感じに納得できるかな、と。
by atsushisaito | 2016-11-03 12:59 | 飯@23区外 | Comments(0)