海の道@徳島県徳島市

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 和歌山港から、フェリーで徳島港へ。生まれて初めての徳島。大阪から距離的には近いのだけど、意外と遠い徳島。2時間ののんびりした船旅を終えて徳島港についたものの、徳島駅に向かうバスの発車までだいぶ時間がある。こういうところで美味しさなど期待できないけれど、なんとなく手持ち無沙汰で食堂に入ってしまった。 
 券売機のメニューに見慣れない文字。鳴ちゅるうどん。なるちゅると読む。鳴門のちゅるちゅるうどん探訪記 鳴ちゅるという、鳴門のうどんを巡る本が出版されたことによって、その名が定着したという。
 不揃いの太さのやわかいうどん。それを啜る際の心地よい感覚がちゅるちゅる、ということみたい。考えてみれば、すぐ側の讃岐では腰の強いうどんが食されていて、それは周辺、例えば岡山などにも伝播しているのだが、鳴門では高松ではなく大阪の食文化の方に影響を受けているということだろうか。もしくは逆に讃岐うどんという文化が日本国内からすると特異な文化であって、うどんとは柔らかいものが一般的なのかもしれない。富士の吉田のうどんや武蔵野うどんなどが、普通ではないと捉えられることからも、うどんとは本来、柔い麺であるものなのかもしれない。
 さて、ここは鳴門市ではなく徳島市であって、別に本場でもなんでもないのだが、鳴ちゅるうどんを食べてみた。不揃いの麺の感触は確かにここちよく、出汁にはいりこが強く四国の文化を感じられて、まずまず美味しい。インスタントでしょ?なんて無粋なことはいう必要もなく、バスの待ち時間を有効に使えた。今度来る時は、鳴門市に滞在してうどん巡りもいいかな、と思ったひととき。
 
by atsushisaito | 2016-01-19 12:05 | 飯@23区外 | Comments(0)