2015年 06月 21日
好来らーめん@熊本県人吉市
人吉ブラックともいうべき、ブラックなラーメン。駅からとことこと歩いて国宝の青井阿蘇神社を通りすぎた先に、簡素な建物がある。一見ラーメン屋には見えずにちょっとした作業場のよう。中に入り席についてみるが、メニューらしきものは見当たらず、お水をもってきてくれた青年が、ラーメンでいいですね、と確認してくれた。
しばらくするともやしがたっぷりのっかった丼がやってきた。そのもやしの下には真っ黒いスープ。富山ブラックのような塩の強さを想像しながら、スープを一口啜ってみると、塩気が強すぎるわけではない。黒い色の正体はマー油。ただ、それだけではなく、タレの醤油の色も十分に黒を構成する一部分になっている。
熊本ラーメンというと濃いとんこつスープに浮かべられたこのマー油がアクセントが特徴。それに比べると、スープの強度はそれほど強くなく、それに対してマー油が極端に強い。ただ、それって始めのほうだけで、食べ慣れてくると意外と気にならなくなって、するすると食べられてしまう。
麺の量もたっぷり。これは残してしまうかなあ、と思ったけれどスープの力のおかげか、最後まで食べることができた。残った汁も、体に悪いとおもつつ掬いあげるレンゲの手が止まらず、たっぷりと飲んでしまった。