蛸八@京都

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 太田和彦の本で気になっていたお店。新京極にある小さなお店。 開店時を狙ってはいってみた。お店の人的には、予定外の客だったみたいで、少し間を置いて案内された。一番端っこの席、それはいいのだがちょっと椅子を引くと引き戸とぶつかってしまう。なので、ゆったり座れない。そして壁にはガスのメーターのようなものが設置されていて、それが肩にぶつかりとてもしんどい。本当に小柄な人じゃないと、現実的ではない席。 現実的ではないのだけれど、そのあとすぐに予約客で満席になってしまった。 予約をしないでふらっと来るほうが現実的でなかったのだ。 
 お通しのてっぱいをつまみながら、戦略を考える。考えるのだけど、メニューである黒板に値段が書かれていないので、固まってしまった。それを見かねたご主人が、きずし食べますか?と声をかけてくれた。即答できなかったのをきずしがなにか分からないと思われたのか、〆鯖です、と言い換えられてしまった。 まったく粋じゃない自分を恥じながら、お願いした。 
 関西で食べるきずし(〆鯖)はどこもレベルが高いのだが、ここのも凄かった。ネタの鯖がいいのは当たり前なのだろうけど、塩梅がとにかくいい。 ここからビールから日本酒に。 次のを頼むまで、また時間がかかってしまった。やはり値段が書かれてないことが注文を躊躇させるのか。しかし、それなりに用意はしていたし、それを超えるとんでもない値段でもないだろうから、と他の客が注文したのに乗っかって甘鯛。
 美味しくないわけがない。嬉しいことに皮をパリッと炙って、それをのせてくれる。 ここらでようやく落ち着くことができて、店内の様子を窺うことができた。どうやらカウンターを埋める人々は、みんな東京の人のようだ。隣の老人が話かけてくれた。この人も東京で、京都に来ると必ずここに寄るそうだ。 最近代替わりをして、味が落ちたって言ってた。 十分に美味しいけど。その人のアドバイスで、食べ終えた甘鯛の骨でお吸い物を作ってもらった。熱々の出汁に骨のエキスが溶け込み、とてもいい。 その人が食べてたすっぽん鍋も美味しそうだったなあ。
 お会計は7千円くらい。席の窮屈さがなければ、もう少しゆっくりしたのだけど、流石にあそこは無理。次回は予約してゆっくり堪能したい。
by atsushisaito | 2014-04-10 12:49 | 飯@23区外 | Comments(0)