2013年 10月 30日
LORENZO VITTURI 「DALSTON ANATOMY」
























published by Jibijana & SPBH Editions, 2013, edition of 700,
この写真集がどんな作品かを、日本の誰かに口頭で説明する機会があるとすれば、Vivian Sassenのような色彩でうつゆみこ的な作品にStephan Gillの遊び心が効いた感じ、と答えるだろう。 まあ、それを口頭で言われた人はぽかーんとするだけかもしれないけれど、僕が最初にこのDALSTON ANATOMYのページを捲った時に、そんな印象を受けた。
Dalstonのいうのはロンドンの北の方の町だそう。近年、洒落た感じになってきたそうだが、もともとはアフリカ人やトルコ人などが多い町だったとか。この作品はそこのRidley Road Marketという場所で撮影された作品。 なるほど、Sassenっぽいなという印象を受けた鮮やかな色彩はそういうわけだったのか、と納得。そこで売られている食べ物を使って製作された作品とストリートスナップで構成されている。 うつゆみこの作品集を見ていると、確かに面白いのだけれどページが進むにつれて、どうしても手法的な面においての退屈さを感じることがあるけれど、この作品は、かっちりと撮影された作品の合い間のスナップがいい感じのアクセントになっていて、また色彩を重視したページ構成も素晴らしい。
そしてなにより装丁がいい。 布張りに大胆なプリント。その表紙を開いてからの見返しのやりすぎな感じの流れが、いい。 残念なのは背表紙の箔押しのところが雑な感じがして、そこはもったいないなあと思った。
と、書いてみたけど、うつゆみこを引き合いに出すのは、ちょっとおかしいかな、と思ったり。玄関にうつさんの猫の写真にイカの眼をのせた作品があって、それを毎日見てるので、なんとなくふと出てきてしまったけど、実はあんまり共通点ないなあ、、、。食べ物を使ってるけど、使い方も全然違うし。
by atsushisaito
| 2013-10-30 12:59
| 写真集
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