鬼海弘雄 「東京ポートレイト」

鬼海弘雄 「東京ポートレイト」@東京都写真美術館
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 写美の展示はつまらないのに当たってしまうことがたまにあって、僕の中での写美への信頼度は急降下気味であった。 たまたま招待券をいただいたこともあって、まあ時間もあるから観にいってみるかあ、と軽い気持ちで地下の展示会場へ向かった。 中に入って、おっ鬼海さんもいるなあ、なんてこの時もまだ軽い気持ちだった。 で、写真を見始めて、おー写真はどっしり重いし、キャプションは面白いしなんて、思ってゆっくり歩みを進めて行くと、展示会場の全貌が見えた。 、、、、、このクオリティーでこれほどの量があるのか、と愕然とした。 それまでの軽い気持ちが一気に吹き飛び、総量のエネルギーに呆然としてしまった。 その時の気持ちでは、この展示は受け止められない、と。
 一枚の作品について、一つの短編が書けるくらいの密度の写真、そして短いながらも瞬時にその様子が脳裡に浮かぶようなコメント。 浅草に写真を撮るために通い続けた結果、同じ人を十年くらいの長いスパンで撮ることとなり、刻まれていく老いを見ることができる。 それにしても浅草という場所に彼らが集まる理由はなんなのだろう。 気持ちを整えて、もう一度観に行きたい展示だ。
 
 根本敬が喜んで扱いそうな人達だなあ、とも思った。
by atsushisaito | 2011-09-16 22:14 | 写真展 | Comments(0)
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