大和田良写真展「WINE COLLECTION」

大和田良写真展「WINE COLLECTION」@emon photo gallery

 ワインの色の作品。 ワインというものから切り離してまず考えたい。 色の諧調や、作品の額装、それらは完ぺきだ。 そこになにかの異論をはさむつもりはさらさらない。 ただ、その一枚一枚にワインの銘柄がキャプションで付けられてくると、頭が混乱してくるのである。もちろんその狙い、ヴィンテージワインが持つ年月を背負った結果できる色を表現することは理解できる。 だけども腑に落ちないのだ。 僕にとってワインとは色ではなく、味なのである。 その感覚とその味から分離されたただ単なる色あいは、僕にとってはなんら意味がないのである。マルゴーだとかムートンだとか(ムートンあった???)っていう情報は単純に蛇足なのである、僕にとっては。 これはブラインドで展示されるべきなのではなかったか、と思う。 キャプションではなく、プライスリストにのっけるくらいでいいと思う。 その色合いとそのワインが何であったか、というのはまったく相容れない情報で、共存できる存在ではなかったと思う。 色を抽出して作品を作りだした瞬間から、その写真は銘柄から解き放たれ純粋たる葡萄酒に帰ったのだから。
by atsushisaito | 2010-12-24 22:06 | 写真展 | Comments(0)
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