杉本博司 「Lightning Fields」

杉本博司 「Lightning Fields」@ギャラリー小柳
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 新作は新作なんだけど、金沢の21世紀美術館での「歴史の歴史」で一点展示があったそうなんだけど、残念ながら記憶に残っていない。 ギャラリーに行く直前まで、自然の雷の写真なのかなあ、と思ってったんだけど、まったく違った。 作品を見ると、まるでシナプスのように子細に広がる光の筋が、いつもと同じく大判のもつ緻密さで印画紙に刻まれている。 それをみて、人工的なものだとわかったのだが、その背後の植物のようにも見えるパターンがどうにも理解できない。 僕の中では荒木氏や森山氏より随分と上に格付けされているほど好きな作家なのだが、素直に目の前の写真に喜べない。 雷のようにも見える光の筋だけの作品だと、おそらくすんなりと理解できたとは思う。 その気持ちはギャラリーを後にするまで消えなかった。 で、帰宅してギャラリーに置かれていた作品の説明を開いて、読んでみると。一気にそのもやもやは消え去った。 詳細を書いてしまうと、まだ見てない人に悪いので割愛するが、そんな方法もあるんだ、という驚きとともに、その杉本博司自らの説明文の明瞭さと面白さに感心(っておかしいか、、、)してしまった。 アーティストが自らの作品を語る文章の方が、評論家の書く雲の中をかきわけて読み進めないといけないような難解な文章よりずっといい。  とにかく、もう一度足を運ばないといけないなあ、と思った。

十文字美信 「FACES」@ギャラリー・ショウ・コンテンポラリー・アート
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 単純に書いてしまうと、顔。 ポートレートなわけなんだけど、普通じゃない。 最初の一枚を見ると、ただの二重露光か、と思ったのだけど、よくみると様子が違う。 目が二重露光で2つが4つに増えたら、そのほかのパーツもひとしく、もしくは、露光の加減によってうっすらと残っているはずなのだけど、それが均等ではない。 また他の写真は、周辺がぐんにゃり歪んでいたり、部分的に激しくぶれていたりする。 パソコンでやってしまえば、別にそれもなんでもないことじゃないかと思うのだけど、説明文には「撮ってみなければ結果がわからない」という言葉。 それはパソコンのモニターを見ながら意図的に加工した写真ではないことを意味しているのではないか、と僕は想像するのだが。 ま、どちらにせよよくわからない。

アキ・ルミ 作品展『 庭は燃えている - The Garden Is Burning』@ツァイト・フォト・サロン
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 写真が素材の作品なんだけど、正直、どう見ていいかよくわからなかった。 もう一回見てきます。
by atsushisaito | 2009-09-18 09:58 | 写真展 | Comments(0)
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