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Erwin Olaf

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 オランダ人の写真家。 無機質さとエロスが同居していて面白い。 

 恵比寿のArt Statements Tokyoで展示中。 3階建ての建物の2F3F部分がギャラリーになっている。 いい空間。 美しいプリントとうまく調和している。 日本では、初めての個展。 詳しく知らないのだけど、ニコレットの煙草男のCMを手掛けているのだとか。 そう言われてみると、なんとなく同じ雰囲気が感じられる。
 展示は11月25日まで。 
by atsushisaito | 2011-11-08 12:24 | 写真集 | Comments(0)

Alec Soth 「Broken Manual」

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 去年のパリフォトでアドバンスドエディションとして少部数販売されてから、いまだにに普及版が発売されない不思議な写真集。 その間に様々な写真集の賞を受賞しているのだが、手にすることができなくてやきもきしていた。 special editionとして、サンフランシスコMOMAの展示に使われた300冊が発売されたのだが、オリジナルプリントつきの特装版は、さすがに買えないとあきらめていた。しかし欲しい気持ちは募るばかり。 そのspecial editionが7月のTokyo Art book fairで展示されていたのを触ってしまったら、気持ちが押さえられなくなり購入してしまった。 ちなみに出版社のsteidlからのメールで、普及版は来年の発売だという情報を今年の春先にもらった。しかし現時点でsteidlのHPでは今年の11月の発売予定になっているが、今月中には発売されなさそうな感じ。  
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 うちにある一冊は、サンフランシスコMOMAでこんな風に展示されていたもの(写っているのは作家のAlec Soth)。 この本、発売当初は800$だった。 それから50冊売れるごとに値段が上がっていく仕組み。 今は950$。 当然、展示中は購入者の元に届けられないので、発送は展示終了後におこなわれた。 

 このBroken Manualの撮影のドキュメンタリー。 この映像は、どちらかというと感傷的にあおりがちなので、写真集のイメージとは違う。 写真集は、あくまでManualとして制作されている。 この映像はトレイラーなので、短い時間で観る人を惹きつけないといけないのだろう。 この映像の感覚で写真集を手に取ると、物足りなく感じるかも。 
 
 作品の主題は世の中から逃れて生活している人達。 写真集のManualという名前の通り、逃れ方への説明が文章でstep1、step2、、、と進んでいく。 ご丁寧に書き置きの例文まで用意されている(上から三枚目)。  現実をあるがままに、余計な感情を差し込まない視線で厭世者の世界が切り取られているのだけど、添えられている世捨て人への指南的な文章が、これまた真面目に世捨ての方法を説明(例えば、住むところの説明で、「木の上は最適だ、街を歩いてる人をみてみろ、みんな下を向いて歩いている、上を見て歩いてる人などいない!」とか)したりしてるので、それをユーモアとしてとらえていいのかよくわからない。変な写真集であるとは言える。
by atsushisaito | 2011-11-06 12:54 | 写真集 | Comments(0)

Andy Sewell 「The Heath」

 
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 Hampstead Heathというロンドン近郊の公園をテーマにした写真集。 公園といっても自然公園みたいなものでけっこう広いのだとか(行ったことがないからわからない、、、)。 大判カメラで丁寧に切り取られた風景はとても美しい。 写真集に使われている紙がかなり厚手のもの。 印刷のことは全然知らないので、なんの解説もできないのだが、その厚手の紙にごってりインクがのってるような(気がする)感じで奇麗。
 この写真集で面白いなあ、と思ったのは制作の仕方。 写真集を制作する前に、8*10のオリジナルプリントがついたナンバーリングしたスペシャルエディションを100ポンドで100部販売した。 もちろん制作前なのだから、本は購入者のところには届かない。 ようは先物買いのような形、その制作に賛同した人達がお金を出して、それを製作費の一部としたわけ。 残念ながら完売はされず、結果89冊の前売りが実現した。 で残りの11冊はどうなったかというと、350ポンドのスペシャルエディションとして販売され、現時点で残りは1冊。  つまり最初に購入した人達は実に250ポンドも得をしたわけだ。
 ちなみにうちにあるのはノーマルエディションで、残念ながらスペシャルではない。 この企画を知ってたら、買ってたかなあ。。。。 というのは、このスペシャルエディションの筆頭の001番がMartin Parrなのである。 彼ほどの目利きがポールポジションでいれば、下衆な話ではあるのだけど、これは!とは誰しも写真集好きなら思うのではないだろうか。 
 この企画で特別目をひいたのは、巻末に89冊を買ってくれた人達それぞれの名前をクレジットにナンバーとともに掲載していること。 作家も、事前にまだこの世に存在しない本を100ポンドで買ってくれたことに感動してるだろうし、購入した人にとってもこういう形で自分の名前がクレジットに残るのは嬉しいことだと思う。 
 
by atsushisaito | 2011-10-11 17:40 | 写真集 | Comments(0)

Alejandro Chaskielberg 「La Creciente」

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 アルゼンチンの写真家 Alejandro Chaskielbergの写真集。 Nazraeliから。 舞台はブエノスアイレスの北にあるパラナ川のデルタ地帯で。 夜の写真。 フィルムに月の光が充填された不思議なポートレート。 質感がなんともいえない独特の、、、、、だと最初は単純に思ってたんだけど、けっこうライティングしてるような、、、。月の光のもとの長時間露光は確かにそうなのだけど、ストロボも使ってると思う。
 ピントが浅くて、一見ミニチュア写真にも見える。 わざと前になにかものをいれて撮ることが多いよう。 大判のカメラを使ってるのだと思うけど。 デルタ地帯に住む人々達にスポットを当てたドキュメンタリーともいえるけど、単純に美しい写真集。 ぜひプリントも見てみたい。
 やっぱり犬は、ポーズをとってくれなかったみたいで、分身の術みたいになってた。
by atsushisaito | 2011-10-07 12:14 | 写真集 | Comments(0)

Watabe Yukichi 「Criminal Investigation」

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 2011年のベスト写真集と言ってしまっていい!手で持ってるだけでわくわくする装丁。  フランスの出版社Editions Xavier BarraとギャラリーのLE BALがWilson Centre of Photography(多分プリント持ってるとこ)との協力で出版された。
 最初、Watabe Yukichiという名前に心当たりがなくて、でも日本で知られていない海外で活躍する日本人名っぽい写真家なのかなあ、なんて思っていたら渡部雄吉という日本の写真家で1993年に亡くなれている。 若いころは報道カメラマンだったのだが、途中で世界の紀行写真を撮るようになり、その筋では有名だったようだ。写真集も何冊もでてる。 このCriminal Investigationは渡部雄吉が34歳のとき、1958年、実際に発生した殺人事件を捜査する刑事を密着取材したもの。

 写真集の冒頭のページめくると「1958年、1月13日、茨城県の千波湖で鼻、2本の指と陰茎が発見された」という文章から物語は始まる。 その後、残りの体がみつかる。バラバラ殺人として捜査され被害者の住まいが東京であることが判明し、2人の刑事が捜査のため東京に派遣される、というのがこの写真集のストーリーだ。 事件の概要
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 これが各シーン、どれもかっこいい。 昭和な雰囲気もたっぷりで、でもどこまで生真面目にやってるのだろうかって疑いもないわけではないけど、、、、。 張り込みシーンでは、被疑者から見えないように隠れているところを正面から撮ったり。 でもそれは写真を撮った後、シッツッて静かに追い払われているに違いないと想像しておこう。 刑事のちょっと困った顔が浮かぶ。 
 

 写真もかっこいいのだけど、なにより本そのものが物として素晴らしい。 紙にたっぷりインク染み込ませてるのだろうか。しっとりした紙でモノクロのトーンが実にいい。 そして一番気に入っているのがこれ。
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 本そのものにゴム紐がついている。 粗めの布貼りのカバーにぴったりだ。 無骨な感じが個人の撮影ノートぽくてたまらない。
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by atsushisaito | 2011-08-23 17:26 | 写真集 | Comments(0)