カテゴリ:写真集( 425 )

Photobook JP

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2018 3 / 1 - 4
@大さん橋ホール
10:00 - 18:00 (last day 17:00)
admission free

by atsushisaito | 2019-03-04 18:51 | 写真集 | Comments(0)

roshin books

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Record of Creation by Noguchi Rika
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Afterword 2nd edition by Fukase Masahisa
http://roshinbooks.com/pg24.html

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Untitled by Shin Yanagisawa
http://roshinbooks.com/shinyanagisawa.html
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Go to become by Jörgen Axelvall
http://roshinbooks.com/gotobecome.html

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Afterword by Masahisa Fukase
http://roshinbooks.com/afterword.html

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North Point by Hiroyasu Nakai
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Wonderful Days by Masahisa Fukase
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KUMOGAKURE ONSEN : Reclusive Travels by Masakazu Murakami
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Stakeout Diary by Yukichi Watabe
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Go there by Gen Sakuma
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roshin booksやってます。
roshin books

by atsushisaito | 2018-12-30 20:49 | 写真集 | Comments(2)

海原力 Chikara Umihara 「Whispering Hope」

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self-published, 2017, edition of 300,

 ページを開いて、あーこういうやり方もあるのかあと思った。ちょうど新しい写真集の話をしていて見開きについて考えていたところに、このコデックス装でばん!っと広がった写真を見て、打ち合わせで散々写真集で見開きはそんなに好きじゃないと連発していた自分が、やっぱ見開きいいかもと思ってしまった。基本、見開きの連続なのだけど、そこに時折挿入されるテキストや余白を大きくとった人物の写真でその緩急のつき方にもとても上手いと思った。そのデザインを手がけたのはオランダのSybren Kuiper。通称 SYB。写真集のデザインの世界では最も著名な一人と言っても過言ではない。コデックスの見開きに感心したのではなく、作風とのマッチングに感心した。
 作家はアメリカを拠点に活動していたとか。行き先を決めずバスでアメリカ中を旅し、車窓やバス停に撮影ポイントを絞ってまとめた作品。行き先を決めない旅。なんかの漫画で読んで好きな言葉があって「旅行は帰って来る日が決まっているもの、旅は帰って来る日が決まってないもの」(たしかこんな感じ) で、これはまさしく旅だなあ、と。バスの車窓という制限が伴う撮影行為から発生した写真群は、単純に美醜の観点からいうとなんてことないとりとめもない写真と感じる人は多いのかもしれない。しかし、これはそんな鈍感な人達の為に作られた300冊ではなく、行くあてもない移動というロマンスに共感できる人達に向けて作られた一冊である。極めて内省的な作品にも関わらず、1冊の写真集として力強く完成させているのはやはり作家とデザイナーとの共同作業から得られた成果だと思う。
 アメリカのロードトリップというとやはり、ロバートフランクのアメリカンズが一番最初に浮かぶ。ハンドルを握り、ただただ一直線の道路をサルパラダイスとディーンモリアーティがアメリカ中を旅するオンザロード。彼らにはない孤独感がこの作品からは感じられる。行くあてもないバスに座って車窓を眺めているセンチメンタル感をAlec Sothが気に入って昨年のベストにこの作品を入れたのも理解できる。
 ナンゴールデンの作品、I'll be your mirrorという作品が持つコンセプトって写真が持つ根源的なコンセプトだと思う。例えば牛腸茂雄もそうだけど、対象となる被写体はそこでシャッターを押している作家のことを写しているという。この作品では写っているのは風景だけど、僕にはそこでシャッターを押している海原という作家の姿が見える。ガタガタとバスに揺られながらシャッターを押している作家のまだ見ぬ世界への期待と孤独感がこの写真集には凝縮されている。

by atsushisaito | 2018-02-04 22:50 | 写真集 | Comments(0)

Mathieu Asselin 「Monsanto: A photographic Investigation」



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published by Verlag Kettler, 2017,

 モンサントという企業をテーマに製作された作品。巨大な化学メーカーで、これまで開発されてきた製品から人類は多くの利便性を獲得してきているのは確かなのだが、それを遥かに凌ぐ悪名を得ている。ダイオキシン、枯葉剤、そして遺伝子組み換え作物。モンサントという企業の強すぎる光と影。

 ダイオキシンで汚染され人が住めなくなって放置されてしまったかつてモンサントの工場があった町。感情に任せない静かな視線で撮影されたそれらはとても力強い。挿入されている資料の1936年のポストカードには当時の輝かしい街並みが描かれている。福島双葉町の「原子力 明るい未来のエネルギー」という看板を連想した。汚染された町には多くの工場で働く人たちがいたが、今の状況を想像できた人は誰もいない。

 agent orangeこと枯葉剤の章。こちらはショッキングな写真が多く、写真集の表紙にもそういう写真が含まれているという注意書きがされている。枯葉剤についてはベトちゃんドクちゃんの報道がよくされていたので、モンサントを知らなくても枯葉剤のことagent orangeという言葉を聞いたことがなくてもそれをよく知っている人は多いかと。敵が隠れる森林や資源となる畑に大量に散布し続けた。人体への影響は今もなお問題となっている。そして遺伝子組み換え農作物。モンサントの除草薬に耐性があり次世代へ種を残さないという物を作る。農家から利益を吸い上げる構造をおぞましいと思いつつも、一円でも安くと買い求める我々消費者がいる限り、それらの追求の手は止まらない。

 この歪んだ構図を写真と丁寧な資料による説明で、この企業をビジュアル化することに成功している写真集。モンサントが悪い!という声はたくさん聞くけれど、結局はそれを求めすぎている我々にも問題の責任がある。巻末に連なる無機質な広告の写真と言葉はそれに疑問を持たずにイエスと言い続けてる我々を巻き込んでの問題提議をしている。

 写真集の内容は正直あまり好みではないけれど、B4(たぶん)サイズ的には骨太なごつい装丁でこれは結構好み。ただ、ボール紙でこういった形でガツンとすると反りが目立つ。イメージ的にはソフトカバーで十分いい線いけそうな感じだけど。


by atsushisaito | 2018-01-07 22:27 | 写真集 | Comments(0)

Rafal Mirach 「The First March of Gentlemen」


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published by Muzeum Regionalne im. Dzieci Wrzesińskich, 2017 , 1st edition of 650,

 Rafal Mirachはポーランドの写真家。2012年のIn the car with Rで世界の写真集愛好家にその名を広く知られるようになり、現在では優れたブックメーカーの一人として活躍している。現在の奥さんであるAnia Nałęckaもブックデザイナーとして初期からRafalのブックデザインを担当していて、その世界観の構築の一翼を担っている。

 今作品は、首都のワルシャワから遠く西、ヴジェシニャでのアーティストレジデンスで制作された初のコラージュ作品。これまでの彼の作品を知っている人には唐突な意外性を感じることだろう。

 この作品の根底にある事件が1902年にこのヴジェシニャで始まったドイツによりポーランド語弾圧に対する子供達のストライキにある。この運動はその後、ポーランド各地に広がっていくことになる。ドイツとソ連に挟まれた地政学的に複雑なポーランドはこれまでも、この後も国家として安定するまでに時間がかかった。

 今回、コラージュに使用されている写真は、ヴジェシニャ地元の写真家 Ryszard Szczepaniakが1950年代に撮影した。それらのポートレートはRyszardの兄弟やその知人達で、彼らは第二次世界大戦中にドイツの占領下で、それらに対抗するパルチザン出身であった。

 作品集のストーリーはいたってシンプルである。カメラの前で誇らしげにポーズをとる人々。彼らは作品中序盤、幾何学的な模型に拘束されたように配置されている。その拘束にも関わらず、その表情は素直に笑顔だ。見えない呪縛、平和という名でソ連に支配されていることに気がついていない。彼らが奪還した平和はシーソーの起点としてその端ががっこんと音を立ててソ連に移行しただけであった。

 作中終盤、拘束のパイプはゆっくり瓦解していく。1989年に大きな機転を迎えたことを象徴しているのだろうか。民主主義国家へと舵を切ったことでソ連と離れ後にEUに加盟するポーランド。拘束から解き放たれた人々はわらわらと自由に配置される。しかし、その背景には変わらず色彩で分離された虚空な地平線が背後に広がり、人々はどこか落ち着かない。共産主義が残した経済的な爪痕から回復するのは簡単なことではなく、まだそこは安定の地ではないということか。しかし、そこで初めて彼らが歩み出す最初の「行進」という意味がタイトルへと繋がる通底したストーリーかなあ、なんて適当に思って見たり。


 装丁はAniaのデザインが割と多様する印象があるコデックス。本の三方それぞれ色分けしているところがかっこいい。ニスなのかこってりとしたテクスチャーもまた。本文にも厚手の紙が使われているのだが、それ以上のカバーのボール紙が厚くて、本としてというより一つの作品という存在感が強い。作中の色使いは勝手に連想してしまうのだが、東欧的な絵本のような。実際に比べてみるとそうでもないかもだけど、私の頭の中でなんとなく東欧的。一番目を引くのがやはり、共産主義の象徴の色である赤い紐でぐるぐる巻きにしているところ。表紙の写真とこの紐で明快なコンセプトを打ち出している。


http://www.flotsambooks.com/SHOP/RAFAL.html

出版直後に1st editionは完売、2ndの出版が準備されているので、日本の店頭に2ndが並ぶのは来年から。


by atsushisaito | 2017-12-19 13:35 | 写真集 | Comments(0)

山谷佑介 Yusuke Yamatani 「RAMA LAMA DING DONG」


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self-published, 2015, edition of 300,

 新婚旅行を題材とした写真集。表紙のイラストの箔押しがかわいい。デザイナーを起用せずの夫婦共作の1冊。新婚旅行というとアラーキーの名作「センチメンタルの旅」(今月25日から東京都写真美術館で展示)がすぐに思い浮かぶが、それをオマージュしたような作品も。もっとも全体的にはストリートの写真で活躍する作家のテイストがたっぷりのっていて、かつその写真のセレクトに入り込んでいる繊細さが絶妙なシークエンスを作りあげている。
 本の造りは正直、手放しで褒められない部分もあるのだが、きっちりとハードカバーで仕上げてくる姿勢はとてもいい。この300部という数字が後に大きな楔となって効いてくると思う(コレクター的にw)。

 現在、原宿のBOOKMARCで新作で個展開催中

 2017.7.14-7.18
【個展】”Into the Light"
【写真集「Into the Light」出版】
会期:2017年7月14日(金)-7月18日(火)12:00 - 19:00
場所:BOOKMARC (ブックマーク) 東京都渋谷区神宮前4-26-14

by atsushisaito | 2017-07-15 15:45 | 写真集 | Comments(0)

Stephen Gill 「Anonymous Origami」

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published by Nobody, 2007, edition of 1000,

 Stephen Gillが世界のホテルなどで採取したトイレットペーパーの折り込まれた三角の部分を題材とした写真集。Gillが作品を作る時の視点はいつも大きな驚きが伴うのだけど、この作品もさすがギルとしか言いようがない。誰も気にしないであろうこの詠み人知らず的なペーパーワークに関心を寄せるとは。そしてギル自身がその採取地を整理できずに完全にアノニマスな存在となってしまったトイレットペーパー。ソフトカバーに刻まれた文字が緑色のトレーシングペーパーに覆われることにより、その存在の儚さを際立たせることに成功している。


by atsushisaito | 2017-07-13 20:43 | 写真集 | Comments(0)

中平卓馬 Takuma Nakahira 「沖縄 OKINAWA」

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published by Rat Hole Gallery , 2017 , limited edition of 600,



by atsushisaito | 2017-07-08 13:41 | 写真集 | Comments(0)

Viviane Sassen 「ROXANE II」

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published by OODEE , 2017 , edition of 1000,

 Roxane、Etan & Meと版型をA4の同じサイズで続いてきたので(その後のUmbraは本ではないので)、今回のB4サイズと一回り大きく布クロスにシルクのシンプルなスタイルはとても存在感があり、OODEEの意気込みが見られる。RoxaneからEtan & Meの時には、版型こそ同じもののコスト的なトーンダウンを感じられたから余計に今回の版型は攻めに感じられる。
 表紙の身体を形どったシルクの青が、そのまま見返しの青に、そして体にペイントを施しそれを紙に当てて色づけた青へと続く展開がとてもいい。Sassenというとアフリカの鮮やかな原色をモチーフにした作品が多いが、今回も色の使い方には独特のセンスを感じる。モデルのロクサーヌの身体と色のコラボレーション。またプリントにペイントを施したりしているのも面白い。
 この色鮮やかな作品とそれを包むカバーのシックな灰色と青というシンプルさとのバランスがとても好き。
http://www.flotsambooks.com/smp/item/PH03221.html



by atsushisaito | 2017-07-02 14:14 | 写真集 | Comments(0)

志賀理江子 Lieko Shiga 「Blind Date」

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published by T&M projects , 2017,

 昨日、丸亀の展示を観に行ってきた。この写真集は、ちょうど行く数日前に届いた。せっかく香川県まで展示を観に行くのだから、予備知識なしで展示を観たいとおもったのでパラパラと捲ってみただけで閉じた。映画を観る前にあらすじを知りたくない派なので。そのパラパラとページを観た感じでは、一体この作品でなにがしたいのだろう、と正直思った。これは展示も期待外れで残る楽しみは饂飩だけかとも思った。
 展示が行われているMIMOCAは谷口吉生の建築でとても素敵な美術館。ちなみに土門拳記念館も谷口の手によるもの。さっそく会場に向かい暗幕から一歩中に入ると、圧倒的な志賀ワールドが展開されていた。仙台の螺旋海岸でもそのパワーに圧倒されたわけだが、今回も素晴らしかった。その内容はとにかく現地に行って観てもらいたいとしかいいようがない。
 Blind dateの会場では、バイタクの後部座席に乗っている女性の視線を強烈に感じた。ただカメラを見つめる彼女らの視線を彼岸のものへと置換する志賀の力をまざまざと見せつけられた。何度も何度も会場内をうろうろして作品をみていたが、だんだんと作家がその体内に孕んでいる力の大きさに怖くなって、ウドンを食べに美術館を後にした。



by atsushisaito | 2017-06-29 19:48 | 写真集 | Comments(0)