カテゴリ:本( 16 )

センセイの鞄

センセイの鞄 川上 弘美 (著)
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 孤独のグルメの画担当の谷口ジローが、アクションで新しく連載を始めた漫画が孤独のグルメの居酒屋版みたいだなあ、と思っていたら原作があって、それが有名な小説だということを後から知った。 そういえば孤独のグルメ新装版にこの小説の作家との座談が収録されていた。 それを見たときはなんでこの小説家となんだろう、と不思議にも思ったが小説を読んで納得。
 吉祥寺のある居酒屋が主な舞台。相当に酒が飲める作家なのだろう、居酒屋での描写がなんともいえなくて、いい。 酒場での人と人の間の空気感がうまく表現されている。 だけど実はこれ、恋愛小説で60過ぎの先生とそのもと教え子の30後半の女性が主人公。 いまいち身近にその年代の女性がいないので、その姿形振る舞いをうまく想像することができない。そして、その男性との年齢の隔たりもまったく遠い話。 例えば、それを僕自身に当てはめると、2,3年後に生まれてくる新生児と恋愛をすることになるのだ。 だけど、先に谷口ジローの連載を読んでいたので、それを思い浮かべながら読むと、なかなかしっくりきた。 
 これ映像でもいけるなあ、と思って、今調べたら映画化もされているんだ。 小泉今日子が主演。 あー、なんとなく、それはいい感じっぽい。 今度観てみよう。

 で、まあ関係のない話だけど、僕はよくbookoffの小説ハードカバーの100円コーナーを物色する。 単行本の100円コーナーに比べると、ハードカバーは場所をとって嫌われるのか、数年の落ちはあるものの意外といい作品がコンディション良く並んでいる。 で、この「センセイの鞄」もそこで購入したのだが、同時期に購入した舞城王太郎の「好き好き大好き超愛してる。」を最近読み始めた。 鞄にいれておくと表紙がぼろぼろになってしまうので、いつも取り外していれておくのだが、たまたま外し忘れた。 だいたい移動中の電車の中で読むのだが、車内で本を取りだすと表紙がピンクでけばけばしくなんだか恥ずかしい。 タイトルも知らない人から見ると明らかに変だ。 なので、家に帰ってから、表紙を取り外すと、こんどはきらきらと星が描かれていてやっぱり変。 R.D.レイン絡みの本を読んでいるのだ、ということにしておこう。
 
by atsushisaito | 2009-06-19 22:19 | | Comments(0)

ひまわりっ~健一レジェンド~

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 いまモーニングで連載している漫画。コミックはもってなかったのだけど、先日、中野のブックオフの100円コーナーで一巻をゲット。そのうち定価で大人買いしてやろうと思っていたので、かなりの幸運。 今の三国志路線とは全く違う感じで、お父さんに振り回されている。 この頃の面白さも好きだけど、やはり現在のキャラの個性がさらに立っていて習熟している今が最高に脂がのっている(酔っ払って書いたらなんか文章変)
 28日の渋谷での200名先着のサイン会があるということで、とりあえず電話予約してみるとまさかの残り枠3。当日が楽しみ。 帰りは魚がし福ちゃんで立ち飲みしてこようかな。、、、、え??魚がし福ちゃん 閉店したんだ。。。。
by atsushisaito | 2009-03-25 23:37 | | Comments(4)

リリー・フランキーの東京タワー

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 Bookoffの100円コーナーに手垢のつかない綺麗な状態であったので、購入。僕は、本や映画に対して事前に情報が入るのが嫌いなので、書評や映画評そういった類の情報はシャットアウトしている。なので、これがどういう内容のものかは知らなかった。本のタイトルとして東京タワーといえば江國香織のものが頭に浮かぶので、また中途半端な恋愛小説か、なんて微妙な先入観とともに読み始めたのだが、これが面白かった。純粋な小説として読むと、不完全な読み物なんだけどエッセイとして読めば、時折やってくる鋭利な感情の起伏の描かれ方に思わずにやっとしたりジワっと涙腺が緩んだりしてしまう。
 僕みたいな学生という身分にかこつけて24歳までお年玉を貰っていた親不孝な人間には、かなり沁みるお話である。別に僕自身は普段そんなことを思って生活していないのだが、片親=マザコン、またはファザコンというのは、例としては間違いないのだろう。作者のリリー・フランキー氏は立派なマザコンだ。 だが、一緒に生活する中でイラっとする部分も書かれていたり、人間として率直な感じが文章に溢れていていい。体裁を取り繕わない。あくまでオカンとの生活の話が基軸なので、リリー・フランキー氏がいかなる方法で生活を安定させたのかに対しての記述がないところが、いい。流れとしてはどうしても書いてしまいがちなところを綺麗に端折っている。 それによりさらに生活にフォーカスがあたっていて作品としての完成度が上がっている。
 ただ、やはりこれはエッセイで小説ではない。序盤こそ、その香りが少しはするものの富士そばの社長の自伝エッセイとなんら変わりはない。ただ感情的なだけ。 僕は好きだけど。
by atsushisaito | 2009-01-10 21:48 | | Comments(2)

らせん階段一代記

らせん階段一代記   丹道夫 (著)
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 富士そば社長の自叙伝。富士そばで蕎麦を食べているとき、ふと壁を見上げたら目に入るこの本の宣伝ポスター。東海林さだおが帯を書いているので、ちょっと気にはなっていたのだが、買って読もうともでは思わなかったところBookoffの100円コーナーで発見。迷わず購入した。 正直、丁寧に文を追っていくとストレスがたまってしょうがない素人まるだしの文章。なので斜め読みで、面白そうなエピソードだけを拾っていく。 職を転々としたその遍歴は、簡単に現在の富士そばに至ったわけではないことがわかるものの、もう少し富士そばに関する話にページを割いて欲しかったなあ、と思った。 講談社サービスセンターという自費出版からの本なので、誤字脱字の校正くらしかやってもらってないのだろう。まともに1500円出して買うものではない。 富士そばの正社員はみんな購入させられていたりして。。。
by atsushisaito | 2008-09-09 11:04 | | Comments(0)

福満しげゆき

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 銀座の本屋で山本直樹のレッドと共に福満しげゆきを大人買い。 
by atsushisaito | 2008-08-29 21:17 | | Comments(1)

僕の小規模な失敗

僕の小規模な失敗 福満 しげゆき(著)
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 ブロードウエイのタコシェで購入。作者がマンガに携わりはじめるころからの話と現在の妻とのなりそめの話。 「うちの妻ってどうでしょう?」では不細工キャラ風な書かれ方だが、婚前前のこのころの作品ではお目めキラキラ(でもないか。ただし茶髪)なかわいい感じ。僕はたぶん福満氏のよめさんは綺麗だと思う。 
 おもしろい!
 
by atsushisaito | 2008-06-26 11:48 | | Comments(0)

日本の「食」は安すぎる

日本の「食」は安すぎる  山本 謙治(著)
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 やまけんの出張食い倒れ日記のやまけんこと山本謙治の著書。 偽造をしたミートホープ社の社長の言葉「消費者が安いものを求めすぎるのも悪い」という言葉が、会社がやったことはともかく、それも一理ある、という論点で話が始まる。 やまけん曰く、現在、ヒエラルキーの頂点は消費者で生産者は一番立場が弱いという。スーパーに並ぶ商品はまず、販売価格が設定され、それに合わせた商品を生産者が作らざるえない。その価格に合わせるには、当然、どこかしら無理をしたり質を落とすことになる。結果、偽造に走ってしまう業者も出てくる。 消費者が安さを求めることは結果的には自分達の首を絞めていることになる、といった感じの話。
 安いものを購入している自分には耳が痛い話。だいぶ昔の話だけど、100円ショップでオイスターソースを購入して、それがすっごい不味かったことから、あんまり安いものは敬遠するようになったが、調味料や魚など値段によって味の違いが顕著なもの以外、たとえば野菜なんかは安いものに飛びついている(国産かどうかは見てるけど)。100円のほうれん草と200円の有機野菜のほうれん草が並んでいたら絶対100円のほうだもんなあ。 
 しかし外食で使うお金を考えれば、もう少し家での食事に金をかけてもいいかなあ、と思う。それがそのまま味の向上に繋がるのだから。「食の安全」という言葉にはあまりピンとこない、というか僕の関心は薄いのだけど。 でも不思議だよな、旅先ではいい卵に1000円くらい払うのになんら躊躇ないくせに、近所のスーパーでは十円単位の値段の動きに敏感になっているのだから。
by atsushisaito | 2008-06-20 13:45 | | Comments(0)

マンガ買った

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 いまやっているモーニングの連載で初めて見てから気になっていた。なんだこれ?という違和感を感じさせつつも見てしまう。日を追うごとにその興味は促進され、いったいこの漫画家はなんなんだ、と思いネットで調べた。    やばいなあ、僕好みだ。全部手元に置いておきたいのだが、とりあえず手近にあった本屋さんで「うちの妻ってどうでしょう? 」があったので購入。妻、面白すぎ。 独特な絵の質感を持っているものの、とくに上手いわけではないのだけど、それでも読ませてしまう構成力がすばらしい。

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 どこかで連載しているのか。そのあたりよく知らないのだけど、単行本が出れば購入している。当初のサスペンスの要素ふんだんだったころは面白かったのだけど、今はSF色が濃くなりすぎてるかなあ、と思う。展開の間延びがそう感じさせるのかもしれないけど。 面白いことには違いないわけだが。

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 注目している作家、浅野 いにおのヤングサンデーでの連載作品。買ったけどまだ読んでない。 ヤングサンデーそのものが休刊というか廃刊(というの?)になるのだが決定だから、その行く先が気になる。 プンプンはプンプンで面白いが浅野氏には、もっと直球な青春漫画を期待したい。
by atsushisaito | 2008-06-12 23:36 | | Comments(2)

Kohei Yoshiyuki: The Park

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 Kohei Yoshiyuki: The Park。今日購入したというかアマゾンから届いた写真集。 70年代に公園でやってる人たち、そしてそれを覗きみる人たち。  恥ずかしながら写真を見たのは初めて。 ちょっと話題に乗り遅れてしまったのだが、去年チェルシーのYosshi Milo galleryで個展が行われ、それが盛況で写真集まで出版されたのがこの本だとか。
 詳しいことは、もうすでに周囲の人の方が詳しいだろうと思うので、細部省略。たとえば夏場の歌舞伎町の道端でエロエロ小劇場を開いている人たちを撮影すれば、ここまでのものになるのだろうか。 面白くてしょうがない。写真を見て不思議というか驚きなのは、覗き見ている人が、手をひょいっと伸ばし参加しているところだ。 またそのカップルとの距離。見る側がどんなに息を殺していようが、どんなにセックスに夢中であってたとしても、人の気配がそれほど簡単に消えるものではないと思う。 公園の中で繰り広げられる性行為は、覗く側と覗かれる側の間にコンセンサスのようなものが存在し、お互いに興奮を助長させていたのではないかと思う。 
 雑誌「写真時代」の創刊号に、アラーキー、森山と同じくこの吉行耕平も掲載されていたのだが、今の作品一枚の値段は吉行が一番高いんじゃないかな。 あと、この撮影をするために覗きの人たちに手口を聞いたり、撮影時の話を記録した本も出版されているのだとか。ぜひ読みたい。写真美術館においてたらいいんだけど。
by atsushisaito | 2008-05-13 22:04 | | Comments(0)

雲隠れ温泉行き

村上 仁一 「雲隠れ温泉行き」
出版社: 青幻舎; A4版 (2007/11/30)
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 Amazonで購入。ビジュアルアーツアワード受賞作。これで2100円は安い。綺麗なオリジナルを見てるので、最高とは言わないが、印刷でこれだけでてれば十分だと思う。  それにしても文章上手いなあ。 つげ義春みたいに紀行文でもいけるのでは。
 ただビジュアルアーツがずるいのは、これを新入生に売りつけるんだよなあ。入学セットみたいな感じで。
by atsushisaito | 2008-03-07 21:18 | | Comments(0)