とん太@高田馬場

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 前から行きたかった店。なんでも塩で食べるとんかつだそう。うまいうまいと評判がかなり高いので、少し高級な感じなのかなあ、と思っていたが全然そんなことはなく、むしろちょっと小汚い定食屋な雰囲気。中に入ると、全力で老化に逆らっているおばはんの目に威圧される。化粧塗りすぎ。とんかつを揚げている店主はいい感じに職人。中平卓馬が病に倒れないで、元気に歳を重ねていればこんな感じになったのではないだろうか。
 上ロース定食を注文。待っている間にゴマが入った小さいすり鉢が出された。特にこのゴマに関しての説明はないので、しばらく放置していたが待っている間することもないので、ゴマをすった。ひたすらゴリゴリした。近くに座ったおっさんもゴリゴリ。これ以上はないというくらい細かくなったころでとんかつ登場。さっそくの一口目はなにもつけないで。柔らかい口当たり。なにもつけないでも十分に下味がついているので、これだけでおいしい。確かにこれにソースをつけちゃうと旨みが過剰すぎて、繊細な味も消えてわからなくなってしまうだろう。卓上に塩が何種類か用意されており、いろんな塩味が楽しめる。半分ほど食べ進めてはじめて頑張って擦ったゴマの存在に気がついた。使い道がわからない。とりあえずとんかつにふりかけて食べてみたりしたのだが、ゴマの香りでさえ邪魔に感じてしまう。しかし使わないのはもったいないので、キャベツにかけたり豚汁にいれたりして使った。 
 1200円という値段を考えれば非常にコストパフォーマンスの高い店だと思う。肉そのものはそのへんのけっこう高いとんかつチェーンのものとそう変わらないのかもしれない。しかし肉に対する仕事が違うんだろうなあ。他のメニューも食べてみたい。
とん太

by atsushisaito | 2007-02-11 11:04 | 飯@高田馬場 | Comments(0)