千代娘@愛知県豊橋市

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 太田和彦の本に登場していた千代娘に。カウンターが5席にテーブルが2つほどというので予約なしでは入れないかなあと思いつつも店の前へ。大衆酒場の雰囲気を想像していったら、これが小さいながらも立派な綺麗で新しいお店。中の様子も伺えないし、これはちょっと困ったぞと思いつつも旅先の恥はかき捨てとばかりに思い切って中に。店の中には先客はおらず、予約の札が並んでいた。とりあえず大丈夫かと聞いてみると大丈夫とのことでカウンターへ。左右は予約席なので運がよかった。
 まず最初のお酒は豊橋の地元の四海王。お通しは卵豆腐にゆずを削ったものをかけている。簡単だけどこの一手間をかけることによってとても爽やかな空気に。経紙に書かれた達筆のメニューを解読しつつ酒をぐいっと。鱧の文字が読めたので、この夏初めての鱧おとし。梅肉をつけて味わう。太田先生に倣って綺麗な味だねー。なんて。言わないけれど。スーパーで売ってるような鱧の匂いが普通だと大人になるまで思っていたので、上等の鱧の上品さが少し物足りなかったりもする。。。
 ここでお酒を蓬莱泉に。そしてカウンターにずらりと並ぶおばんざいからタコの煮物を。しかしこれはけっこう濃い味付け。甘辛いというかもう少しさっぱりした煮物だと思っていた。まあ酒のつまみにはちょうどいいかとゆっくりやりつつ、少しお店の人とお話。太田和彦が訪れて最初に書いた当初の店は数年前に隣のお店からの失火により全焼したとのこと。太田和彦から貰った百名盃はその盃で一度も酒を飲むことなく灰になってしまったとか。予備の一つや二つはあるはずだから、もう一度あげて欲しいなあ、と思いつつご馳走様。
 お会計がちょっと高めだったなあと思ったら鱧がお高めだった(レシートを出してくれる)。当時のお店の雰囲気は知らないけれど、今のお店の雰囲気なら納得の値段で鱧以外のものが安すぎるように感じた。次回はお腹を空かせて一軒目に行きたい。


by atsushisaito | 2017-07-31 23:30 | 飯@23区外 | Comments(0)