角萬@本郷

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 御茶ノ水あたりでご飯を食べようと思ってお店を調べてみると、少し歩いたところに角萬があるということがわかった。角萬というと蕎麦界の二郎的な存在で行列ができているお店だ。しかし、食べたことはない。なので向かってみた。
 お店は都市のエアポケットのように通りに面しているのに、前を通ってもその存在に気付かれない佇まい。お店を探しながら前を通った僕でさえ、その前を通り過ぎそうになった。
 中に入ると、全席テーブル席。いつから時が止まっているのか、もはやレトロともいうべき雰囲気の中で老夫婦が切り盛りしている。角萬は台東区に数店舗あり、こちらはその系統ながらも角萬を角萬たらしめる人気の冷やし肉南蛮が売りではなく冷やしきつねが売りだとか。
 てっきり冷やし肉南蛮、通称ひや肉のお店だと思ったのだが、その文字を店内に見つけることができなくて、ばあさんに冷やしってなにがありますか?と聞くと「冷やしきつね」というので、それをお願いした。ちなみに水はセルフなのか、黙っているとでてこない。他のテーブルも水が出されていなかった。どこかにセルフのコーナーがあるのかどうかは確認できなかった。
 登場した冷やしきつねの姿はなかなか。丼にどかっと盛られた蕎麦。底の方のタレを下から混ぜるように麺を持ち上げた。麺のこしはちょいストロングといった感じで、ちょっと意外。タレの味も平凡というかパンチに欠ける。このぐいぐい蕎麦を食べる感じは楽しいのだけれど、なんだか家で自分で蕎麦を茹でても楽しめそうな安易な味わい。
 水はでてこないのだが、食べているとばあさんが薬缶に蕎麦湯をいれて持ってきてくれた。ここで僕は失敗してしまったのだが、蕎麦湯をいれすぎてしまって、タレの香りが開いた味わいを楽しめなかった。初歩的なミスをしてしまった。もしかしたらここで印象が変わっていたかもしれないのに。
 他の角萬と違って、ここは行列もなく静かな感じなので、二郎的な人気はないのかなあ。あまりやる気が感じられない丸長っていう立ち位置だったり。でも近所で働いてたら、けっこうランチで食べに来てしまうかも。


by atsushisaito | 2017-06-04 21:18 | 飯@文京区 | Comments(0)
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