2016年 10月 24日
松本で蕎麦と珈琲
松本城を見学したあと、駅に戻る道すがらに蕎麦でも食べるかとふらふら歩いて、以前行ったことのある蕎麦屋へ。前回は常連の喋り声があまりにも五月蠅くていい思い出がないのだが、でも蕎麦は美味かったよなあと店の前まで行くと、臨時休業。この日は他のいくつかのお店も休日だった。
いたしかたない、と川沿いの縄手通りの方まで来ると、目に入ってきたのは蕎麦屋。蕎麦専門店!っていう現代の蕎麦屋ではなく、昔からのお店。明治10年からの老舗だそう。がらがらっと中に入ると、テーブル席がいくつか。やはり蕎麦屋でござい!っという雰囲気ではなく、食堂っぽさが感じられる。
注文はもりそば。ざる蕎麦にすると謎の50円アップが嫌だというわけではないが、ここは最安の550円のもりそば。蕎麦は感動するかというほどではないのだけど、でもしかし550円でこれだけ美味しいければ十分だな、という具合な加減。無駄に頑張らない蕎麦が、そこそこの汁とよく合う。どっちが勝ちすぎてもいけない。
最後までそば湯で美味しくいただいた。
蕎麦を食べた後に、縄手通りをぷらぷらと進むと、こちらも以前に一度珈琲を飲んだことがある珈琲まるも。どこの町にも一軒ある古い喫茶店だが、ここもいい具合に時間を感じさせてくれる。中に入ると横幅が意外とあって、各テーブルで地元のじいさんばあさんが思い思いに時間を過ごしている。
まるもブレンドのコーヒーを注文。お店の人が丁寧でいい。流れる時間の速さがなんだか東京と違うようで、ずっといたい気持ちになる、なんて旅人ぶってコーヒーを一口。酸味が強いブレンド。ただ、酸味の裏にしっかりとした苦味が全体を支えていて、だれない味わい。
ちなみにここ、旅館併設の喫茶店で、旅館がまたいい感じなところだそうで(外からしか見たことない)、今度は泊まりたい。