一休庵 @兵庫県篠山市

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 目的の場所以外のなんらの情報も得ずに現地についたので、篠山がこんなに立派な城下町とは知らず驚いてしまった。まあそれほどでもないといえばそうなのだけど、なんにもない駅前からバスで移動すること15分、だんだんと進むうちに町の景色が開けていった。
 目的を果たしたのちに、さてどこかで篠山の旨いものでも、と町をぶらぶら。どうやらイノシシが名物みたいだがシーズンではない。ネットで近くの蕎麦屋さんに向かった。門構えの立派な大きめなお店。せっかく篠山まできたので、山の芋をつかったとろろ蕎麦をお願いした。
 ぶっかけ蕎麦的なもので、蕎麦の器に徳利から汁を注いだ。あまり多くならないよう慎重に出汁をいれた後に、とろろと蕎麦を出汁にからめて啜った。十割というと殻まで含んだ田舎蕎麦のイメージしてしまいがちだが、こちらは殻を含まない十割蕎麦。あまり蕎麦を食べない僕みたいなのは、田舎蕎麦の方が蕎麦を食べてるという実感があっていいのだけど、普通の蕎麦も旨い。
 山の芋のねっとりした食感をそろっと出汁でときつつそれを蕎麦で口に運ぶ。雰囲気ってものもあるけど、旨い。ぶっかけだから、もしかしたら蕎麦湯はくれないのかなあと思っていたら、持ってきてくれた。なんとそれだけではなく、蕎麦猪口に少し汁をいれてくれていてこちらで味わってください、と。
 そば湯で伸ばして飲んでみると、それほど出汁の味わいは開いてこないものの、残しておいた薬味を投入してゆっくると蕎麦の余韻を味わった。
by atsushisaito | 2016-07-16 12:04 | 飯@23区外 | Comments(0)