Jana Romanova 「Waiting」

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self-published, 2015, edition of 500,

 パートナーが妊娠しているカップル早朝の寝姿を撮影した作品。ソビエト連邦の最後を知る年代の20代から30代のカップルと、それを教科書によって知ることになるお腹にいる子供、これからのロシアを築く新しい世代の家族の形。ってまあ、それはそれでいいんだけど、作家曰くこれらはセットアップしたものではなく、実際にキッチンで夜を過ごしたりして家族が寝静まるの待ち撮影をしたとのことだけど、登場する作品があんまりそんな感じに見えなくて、ちょっと残念。
 本当に明け方に撮影はしてると思う。猫が枕を使って寝ていたり、ぐっすり眠る子供の姿からしてそれは窺える。ただし、大きなお腹を強調したような(衣類や寝具から剥き出し)な写真、添い寝する子供のぱっちり開かれた目に、カップルのぎゅっと繋がれた手(そういうこともあるのかもしれない?)、いやらしい目線かもしれないが、作為的なところが目について、なんだか素直に見られなかった。
 逆にいえば、せっかく早朝まで待ったところで、子供だけ起きてしまったりというアクシデントがそのまま写っているところが一発勝負で撮影しているという証左だともいえるのだろう。ただ、一冊の写真集の構成としては、ハッピー感を演出しすぎでもったいない結果に終わっている。
 見所としては、被写体の存在よりはむしろ寝具だったり壁紙だったり、生活の香りがするようなオブジェなどを見るのが面白かった。
 ちなみに人間の妊娠期間はおよそ40週ということで、2年間で40カップルを撮影したとのことだが、寝ているのは41組。1組が妊婦と子供でカップルではないからそれをカウントしていないってことだろうか。薬指に結婚指輪をしているし、なにか都合でカップルで撮影できなかったとか?コンセプトの出発点から撮影までは面白いけれど、最後まで詰め切れていないな、と思った一冊。
by atsushisaito | 2016-03-17 23:06 | 写真集 | Comments(0)
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