伊藤@秋田県仙北市

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 東京にも系列のお店があるのだけど、是非、ここで食べてみたかった一杯。秋田県の角館。駅からとぼとぼ歩いて辿り着いたのは一軒の民家。屋号が掲げられていなくて、ここが本当にそうなのかとはわからなかった。お店らしき周囲を探るとなんとなく煮干しっぽい香りがしたので、思い切って扉を開くとそこにはカウンターで麺を啜る客達の姿が表れた。
 民家ベースの雰囲気にそぐわない食券機で肉そば中盛りの券を購入して、空いている席へ。厨房側とは扉で敷居られていて、カウンターの方は無人。奥で調理していた。がらっと引き戸を開けておじさんがラーメンを他の客へ。そして僕から食券を受け取った。なにか言葉を発したけれど聞き取れなかった。
 しばらくして再びがらっと調理場からの扉が開き、おじさんが肉そばを持ってきてくれた。なにか言ったのだけど聞き取れなかった。聞き直すと、うちは初めて?と言った。頑固そうなおじさんだったので、まさか話しかけてくれるとは思わなかったので、嬉しくなった。どこから?という質問に、東京からです、と答えると、へ〜と笑っていた。どこに泊まるの?というくだりを経て奥に入っていった。
 肉そば中盛り。明らかに汁が足りていない様相は、事前に知っていた。それより驚いたのは、麺の食感。ぱつんぱつん。もしかしたら隣の人に噛み締めるゴリゴリという音が聞こえていたのではないか、というくらいに細麺だけど、ごりごり。全粒粉っぽい感じの見た目だったけど、それだけでこんなに心地よい噛み応えになるのかなあ。
 汁は、昨今の煮干し一辺倒で苦みが全面にでてるお店に飲ませたいくらいに、ぎりぎりの美味さを引き出している。この和え麺っぽいビジュアルになるのはしょうがないくらいに、素材を惜しげもなく投入していて、一杯あたりの汁の量が少なくなるのも理解できる。
 味はもとより、お店の雰囲気を肌で感じられたことで、とても満足しすぎてしまった一杯だった。感動した一杯。
by atsushisaito | 2016-03-15 12:44 | 飯@23区外 | Comments(0)
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