Thom and Beth Atkinson 「Missing Buildings」

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published by Hwæt Books,2015, edition of 600,
http://www.hwaetbooks.com/
 たまに人から、どんな感じの写真集が好きなのか?と聞かれてたときの僕は「固い本」と答える。内容が自分の好みであることは大事なのだけど、文字通り固い本が好きで、みちっとした密度のある装丁そのものが写真集を買う理由の一つになっている。 そして、今回のこのMissing Buildingsは、適度な大きさに、「みちっ」とした目の布クロス。手に取って撫で回したくなる(傷むので撫ではしない)くらいとても好みの写真集だ。
 なにより表紙に型押しされたクレーターのようなデザインの、型押しの深さが素敵。しっかりと押された感じがとてもいい感じ。裏表紙のレーベルのロゴまでしっかり深くて、手ですりすりと触ってしまった。という感じで、本を開く前から、とても気に入ってしまった一冊。これで終わってしまってもいいのだけど、少しだけ内容も。
 撮影者はロンドン在住のAtkinson兄妹、街に残されている第二次世界大戦の爪痕を残した建物を収集するように撮影したもの。1940年から始まったドイツの爆撃機からの攻撃に加えて、1945年の終戦間際までドイツ本土からV2ロケット(今でいうテポドンみたいなもの)を打ち込まれて、ロンドンの街も大被害を被った。
 初めて爆撃が始まった時から75年経った現在では、その面影を残す建物も消えていく。住む主を失って打ち捨てられた家、なにかそこに建築物が隣接していたであろう痕跡を残す壁、何気なく歩いていてもそれらに気付くことはなく、時間と共に消えていく光景だ。
 彼らの祖父は空襲監視員(空襲を街の人に知らせたり、被害を調査する人?)として爆撃を実際の体験とし、彼らの両親はその破壊から復興までの時を経験し、そして現代を生きる彼らは、消えゆく痕跡を記録した。6年に渡るフィールドワークが実った作品。
by atsushisaito | 2015-11-19 16:17 | 写真集 | Comments(0)
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