来々軒@木場

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 タンメンの名店とのことで、行ってみた。タンメンというと最近では、トナリが有名だがここのメニューのタンギョー、つまりタンメンとギョウザという言葉は、この来々軒から生まれたとのこと。皮肉というかなんというか、来々軒の斜め向かいにそのトナリはあり、新旧のタンギョー戦争が繰り広げられているのだ。
 10時30分からオープンしているとのことなので、早めの11時前に店へ。食券を買っておばちゃんに案内されたカウンターに座った。まだ2組しかいない店内。あまり人が入らない人もあるのかな、と思って待ってると、続々と客がやってきて、食べ終えて帰る頃には待ちができるほどであった。
 席についてすぐに平皿に野菜が盛られてやってくる。タンメンのアタマといった感じ。出来る過程であまりをストックしておいて、それを前菜替わりに提供しているのかな。ラー油をかけて食べてとのことなので、ラー油をかけて一口。野菜そのものに味付けはなくラー油の辛さで食べ進める。最初はなんてことなかったラー油なんだけど、食べているうちに口の中が随分と熱くなってきた。そうこうしてるうちにタンメン登場。
 先ほどのラー油で、スープの味がわからない、、、。とてもあっさりした味わいなので、先ほどのラー油のいれすぎが悔やまれる。野菜への火の入りはどうなのだろう。タンメンというと火で炙られた香ばしさも味に一役買っていると思うのだが、そういうタイプのタンメンではないようだ。麺に特徴があり、太めのごわごわしたもの。一見、薄い塩系のラーメンには合わなさそうなのだが、このタンメンの面白さって、このアンバランス感であるのかと思う。豪を柔でつつむ。ぐいぐいと主張してくる麺が、ほどよくスープを纏って、これはこれで美味しい。逆に普通の麺だと、スープとの境界が曖昧になりすぎてなんら主張することのない一杯になっているのでは。
 最初にラー油を使ってなかったら、もっと美味しく食べられたのかなあとも思う。でも当たり前の話なのかもしれないけれど、後発のトナリの方が僕には美味しく感じられる。隣に座っていた人が餃子とライスを注文していたので、今度はそれをやってみようと思う。
by atsushisaito | 2015-09-30 12:25 | 飯@江東区 | Comments(0)