Mike Brodie 「Tones of Dirt and Bone」

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pulished by Twin Palms Publishers , 2015, 1st edition of 3000,

 アメリカ大陸を電車に飛び乗りつつ(お金を払わず)旅するTrain hopperたちを捉えたA Period of Juvenile Prosperityが大ヒットしたMike Brodieの新作。 新作といっても、彼はすでに自身の旅を終えて、自動車整備工として働いている。 この作品が撮影されたのは2004年から2006年。17歳のMikeがフロリダからアラバマの友人に会いに出かけて、反対方向の電車に間違って乗ってしまったところでTrain hopper達と出会い、旅を始めることとなった初期の作品。 つまりA Period of Juvenile Prosperityが撮影された2006年以前のもの。
 2006年以降、35mmのカメラに持ち替えて撮影された作品は、自らTrain hopperとして旅をした成果が如実に現れていて、世界に衝撃をもたらした。若さゆえの退廃的で無謀な生活、でもその中に残るイノセントなものが感じられて愛おしい。まさにA Period of Juvenile Prosperityという詩的なタイトルが似合いすぎる作品。エルスケンの左岸の恋や、ANDERS PETERSENのカフェリミッツのような、その時代、その場所でしか捉えれない世界だった。
 今作品はポラロイド社のSX-70で撮影されたもの。ポラロイドフィルム特有の色の不安定さが全面に出ているが、その色合いが意外と前作のイメージと繋がる雰囲気をそのまま持っている。初期作品、そしてSX-70ということもあるのか、全体的に静的な写真で構成されている。前作の衝撃のようなものはなく、一般的にはそれほどヒットしないかもしれないが、旅を始めたばかりの少年がパカッと弁当箱を開くようにSX-70を展開してファインダーを覗く視線に、自分の視線を重ねてみると、ページに写る人々は優しく、そしてどこまでも続く線路の先の光景までも愛おしく感じることができる。
 また、生産が中止になってしまったポラロイドフィルムで撮影された作品としても、とても価値のある一冊ではないだろうか。Tones of Dirt and Boneっていうタイトルも素敵。

http://artlabo.ocnk.net/product/4678
 
 
by atsushisaito | 2015-03-14 13:28 | 写真集 | Comments(0)
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