元気一杯@福岡県福岡市

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 高菜の件で全国区で有名になってしまったお店。前回来た時には、実際に高菜を食べてしまった人がいて、おおおおってなった。以前はエアコンの上に開店の印である青バケツを置いていたのだが、今回来てみれば、エアコンが増設されたためか、その横に吊るされる形になっていた。
 行列を覚悟して来たものの、行列はなし。行列がないとラーメン屋かどうかを判別するのが難しく、一度来たことがあるにもかかわらず、目の前にいるにもかかわらず携帯で場所をチェックしてしまった。このブルーバケツもあんまり存在感ないし。
 で、中に入ると先客が一人。なにかあったのか、と思うくらいの閑古鳥。まあ平日だったので、たまにはこういうこともあるのだろう。前回いた女性の店員の方はいなくて、若いお兄さんが接客。これがとても丁寧で体育会系的なメリハリのある接客。全く威圧的でもないし、本人もどちらかというとソフトな体形。しかし、少しこちらが緊張してしまうような雰囲気は、やはり元気一杯カラーなのか。
 貴重な機会なので、普通のラーメンではもったいないと思い、チャーシューきくらげラーメンを注文。博多のラーメンの割にはけっこう待つ。待つ間に卓上の辛子高菜が視界に入るのだが、ふいに口に入れてしまう人の気持ちがわかるほど、美味そう。たしかにこれ、美味しい。前回お店に来てから、この高菜を通販でどこかで購入できないかなあ、と東京でもたまに思い出していた。
 高菜、食べたいなあと思っていたらラーメンが登場。近隣の博多ラーメンに比べると白いスープ。まずはスープから啜るルールがあるので、レンゲで汁を啜る。確かに美味い。僕はラーメンの作り方については全くの素人でこのスープの旨味の術がわかるわけでもないのだが、ただ単純に濃度を追い求めて豚骨を炊きだしても、例えばだるまのように油の層がその汁の濃度と共に増えるだけで、この髄液を濃縮したようなところまでに至るには、単純な作業では到達できないと思う。
 ステレオタイプな豚骨ラーメンという観点では、博多のラーメンはとても高水準で、結局のところ濃いか薄いか、というくらいの判断基準に落ち着いてしまうのだけど、ここのラーメンはそのカテゴリーを半歩ずれたところで歩んだ独自の味わいを生み出している。
 この随が煮込み込まれたようなざらっと舌触りの豚骨ラーメンは全国的にみても希有ではないかと思う。ただ、それは博多、あるいは福岡、それなりに地域のラーメンを食べていかないとその違いを理解できる人も日本全体で見てしまうと少数なことで、食べログなんかに食べ飽きると書かれてしまうのも、しょうがないのかなとも。
 で、件の高菜。汁の完成度が高いのでいれる必要もないのだけど、やはりいれてしまった。一般的にラーメン屋にある辛子高菜に比べても、極辛的な辛さをもつのが、ここの辛子高菜。少量を入れてスープを飲むとその表情が一変して、辛さが際立つ。こんなに辛かったっけ?と思いつつスープを飲み進めていくと、濃いスープと辛子高菜の辛さが混然となって、これはもはやエクスタシーかと、スープを運ぶ手が止まらない。
 食べ終えて店を出るときには、また礼儀正しい挨拶。全く仕事でやらされてる感を感じないもので、凄いなあと思った。そんじょそこらの、ありがとうございました、じゃなかったなあ。
by atsushisaito | 2015-03-19 12:05 | 飯@23区外 | Comments(0)
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