2014年 12月 13日
Stephen Gill 「Best befre end」
published by Nobody and AMC, 2014,
nobodyの日本語サイトの作品の説明 http://www.nobodybooks.jp/index.html 。フィルムの現像の行程の途中でレッドブルのようなエナジードリンクにフィルムを浸した作られたイメージ。カラーのフィルムを現像したことがないので、どの段階で浸してるのかよくわからないけど、イメージが定着したフィルムの乳剤がぐにゃぐにゃになったところで、さらにギルの手によってブラシなどが加えられて表面が変質させられていく。 大型の版型にこの爆発したようなイメージが暴力的であり、そして美しくもあり、存在が圧倒的。
Stephen Gillは写真を泥に埋めたり、沼に沈めてみたりと作品ごとに様々な試みをしていて本当に面白い作家だけど、エナジードリンクとは。収録されている写真43点の下部には、使用されたドリンクの名称がクレジットされていて、各一枚ごとに使用されているドリンクも違う。ということは43本もの種類のエナジードリンクが販売されているということか。 それと都市に暮らす人の疲弊と結びつけるのは、いささか強引だけどとにかくパワーに溢れた一冊。