みよし@京都三条

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 元気だけあって金がない大学生の頃、夜、ひたすら三条四条の間をうろうろしたりしていた。そんな時に食べたみよしの長浜ラーメンはとても旨くて、一晩に二回食べたこともあった。 それだけ強烈な引きあり、インパクトを持っていた。とにかく嗅いだようなことのない異臭をあたりに放っていて、路上にむきだしの屋台風な席で食べていると、背後を道行く人たちの口から漏れる「臭い」という言葉が普通に聞こえるような店だった。 そのみよしのラーメンに影響を受けて、青春18切符で初めて博多に行った時に、街のラーメン屋から漏れる豚骨臭を嗅ぐ度、みよし臭いなあ、と思った。
 そんなみよしのラーメンから臭いが消えていた。店の前にたっても全く臭くないし、ビニールをかいくぐり中に入っても、ちっとも臭くない。なんかもう終わってしまったような気分になってしまった。適当な作り方に文句はない。 ただ、チャーシューの他にトッピングされる牛すじのようなもの。あんなのあったかな。昔はサービスで、チャーシューの細切れがのることがあったけど。 辛みがつけられたメンマは昔のまま。これがスープに溶け込むことによって味の切れ味が増す。
 臭いのなさからして、スープが驚くほど薄くなったかというと、意外にもそうは思わなかった。やはりスプーン一杯の味の素が効いているのだと思う。 ちょっと脱線するが、家庭で使う味の素の量を考えると、スプーン一杯って異常だよな、、、。家で料理してても、一振り二振りでも随分と味に影響があって入れ過ぎの感があるのだが。まあそれはともかく。
 結論としては、味は昔と大きく違いはなかった。多少は薄いような気もするけれど、記憶のブレの範疇だと思う。もしかして一杯のラーメンとしての評価は、あの強烈な異臭がないことによりアップしているのかもしれない。 でも、僕の中では、もう懐かしさとともに食べることはできない一杯になってしまった、という現実でしかない。
by atsushisaito | 2014-02-23 12:03 | 飯@23区外 | Comments(0)
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