2012年 05月 14日
Terri Weifenbach 「Between Maple and Chestnut」
そのへんで高そうなカメラを首から下げているおじさんなどに見せると、激怒しそうなくらいセオリーを無視した絞りの使い方をし、大口径レンズの極浅い被写界深度を巧みに扱い、独特の世界を構築しているTerri Weifenbachの新作。 これがいやはや、手放しで美しい一冊。 ただ、写真集には説明はないのだけれども、5月23日からこの作品の個展が行われるブリッツギャラリーのページでは、「アメリカンドリームの過ぎ去った後」的な説明が加えられている。 残念ながら僕には、そういう作品の裏側まで読み取れなかった。 ただ、過去にNazraeliから出版された3冊とは、雰囲気が少し違うかなあ、くらいに感じたのだが(3部作とは写真集のサイズが違う、とかだけだったりして、、、、、)。
かなり人気のある作家なので1000部限定だと、すぐに完売になってしまうのだろうなあ。確かに、家の中でプリントを飾りたい、と思える作品。 眉間に皺をよせないですむ、みたいな。
展示が行われるブリッツギャラリーは、目黒と学芸大学の中間あたりで、アクセスは悪い。が、逃したくない展示の一つ。