2011年 11月 30日
大勝軒@中野
つけそばの発祥の地として訪れる価値はあるのだけど、純粋に美味しい食事を求めていくのはどうかなあ、と思うときがある。 それは味や値段ではなく、接客。 値段は安い。味だって最先端のものには太刀打ちできないものの、素朴な美味しさがある。 簡単に値段を上げてしまう店が多い昨今、老舗の名前に甘じないその姿勢は評価されるべきなのだが、もったいないことに、その横柄に感じられる姿をカウンター越しに眺めてしまうとそのありがたさも一気に醒める。
別になにかされるわけではない。 誰もが、カウンターに座って、食券を差し出し、出てきた麺を啜り終えることができる。 例えば、「兄さん、それは食べ方が違うよ」なんてことは絶対に言われない。 しかし、ちょっとした仕種、割りスープをお願いしたときの反応など、舌打ちをする習慣のない僕でも心の中でエア舌うちをしてしまうことがある。 では、なにがそうさせるのか。 今、思い出しても明確に、これがダメなんていう具体的な箇所が浮かばない。
もう何度も行ってる店だが、そういうことを思うのはたいてい店に入って右のカウンターに座っていることが多いような気がする。