撮ってもラボはやってない

撮影。足立区。

 バイクで走っていると、前方に停車していたバスがウインカーを右に出して発進しようとしたので、スロットルから手を離して減速すると、後ろから猛烈なクラクション。突如の音に驚いてわけもわからず左によせると、後ろからトラックがぶうーん、とバスを追い越していった。僕が交通の流れを無視したような急ブレーキをしたのならともかく、とにかく暴力に近い行為。ちょっと許せなかったので、スピードをあげて信号待ちをしてるところに追いつき、運転席側にまわりこみ、うるさいやろ、このボケが、と怒鳴ってやった。むこうのオヤジもなかなかのアッパー系らしく、わやわやなんか言っていたが、音楽を聴いていたので、聞き取れず。そのまま列の先頭まで、すーっと行き停車。ふう、と一息ついたのはいいが、よくよく考えると世の中には、懲役覚悟の捨て身の攻撃を仕掛けるような単細胞がけっこういる。だいぶ前新聞に、割り込まれたことに腹を立てた運転手が、目の前の2けつのバイクに突っ込んだ例を思い出した。あの時はバイクを運転していた兄ちゃんは死亡、後ろの女子高生は脳挫傷かなんかの重体。こういう小さいことがきっかけで死んでもしゃれにならないので、避難を決定。測道に入りぶいーんと逃げました。 えらそうな運転するやつは本当にむかつく。 まあこういってても自分が車に乗ってる時は、原チャリはうざいと感じるんだけど。

 足立区で撮影してる時に、後ろに人影を感じて、チラっとみるとサングラスをした若い兄ちゃんが立っていた。どうみても僕、もしくは僕がいる場所に興味があるみたい。からまれたらいやだなあ、ととりあえず撮影に集中。しばらくして兄ちゃんのかげがファインダーに入り顔をあげると、サングラスをはずした兄ちゃんが、すみません、花に水をあげるだけなので、、、と。かなり動揺した自分は、すいません、すいませんと三脚ごと2、3歩その場所から離れた。ここで死んだ人の遺族かなあ。 ここでは20代の女性が死んでいる。もしかしたら彼氏だったり。単純に近所の人かもしれないし、加害者かもしれない。いろんな考えが頭に浮かんだ。しばらくすると兄ちゃんはわざわざ僕にすみませんでした、と会釈して立ち去った。こういう経験は初めてだったのでどう対応していいかわからなかったし、今もわからない。自分がその当事者だったら不審な顔をして、なにしてるんですか、ってなるだろう。 自分の撮影行為が、土足で立ち入られていると感じる人がいることもわかっている。 とても複雑な気持ちで次の場所へモペットを走らせた。

 吉祥寺で撮影。
ここはまだこの作品を撮り始めた頃に、撮影した場所。その頃は、まだ作品の方向性も決まってなく漠然と撮った写真なので、今のファイルには入っていない。ので、撮影し直し。幸いにも比較的新しいものだった。

 調布で撮影。
ここまでの移動でさすがに疲れた。車だと楽なんだけど、こんどは停めるとこないし。やはりバイクがいい。しんどいけど。ビール缶が散乱していて汚い。フィルムを巻き上げの時、またしてもレバーが動かなくなった。じたばたしてもしょうがないので、全暗の暗室でフィルムを回収することに。そして撤収。

 吉祥寺の扇でとんかつでも食いたいなあ、とJRの高架をくぐって左をみながらすすむと、人が多すぎたのでやめ。青梅街道に出て進むと、右手に梁山泊が見えた。前から入ってみたかったので入店。肉あんかけチャーハンが名物とのことで、注文。プレーンのチャーハンにチンジャオロースみたいなあんをかけたもの。一口目から強烈な化調が舌を刺激する。塩気も強い。ジャンクなものは嫌いではないので、最後までいただいたけど、これはとてもおいしい部類ではないと思う。この程度だったらどこの町にでもある萎びた中華料理屋で作れる味。リピートしたいとは思わない。おいしかったらどうしようとわくわくして店に入ったのに、残念。

このGWにすること
作品作り
自虐的なぐらいの展示巡り(写真に限らず)
モツ焼きの聖地である埼玉屋の初体験。
居酒屋フリークの注目を集める阿佐ヶ谷の川名への初潜入。

一番しないといけないのは作品作りなんだけど、ブローニー現像してくれるラボってやってへんよね。
by atsushisaito | 2005-04-30 21:14 | Comments(0)