2011年 06月 07日
紅蘭亭@熊本
ええ、やはり押さえるべきツボ、ということで太平燕。 熊本の人は、これは日本中で食べられているということを信じて疑っていなかった(それが昨今の情報過多のため判明した)という地域限定メニュー。 紅蘭亭は東京でいうと聘珍樓並に上品なお店。 さすがにディナーに太平燕だけのために訪れるわけにいかなくて、ランチタイムにまぎれ込んだのだが、そこは熊本。 太平燕だけの注文でも大丈夫。 ついでにちゃんぽんも注文した。
食べる前の想像は、ウェイパァー(味覇 )全開の汁に、春雨が漂っているイメージだったのだが、実際はびっくりするくらいの薄味のスープ。 薄味というのはちょっと表現が違うのだろうか。 しかし、醬油をさらにどぼどぼしたくなる、物凄く上品な味。 そこに春雨だから麺食というより、本当にスープの色合いが濃い一杯だった。
主食として、美味しいかというとそんなこともく、副菜のスープとして成立する味わい。 そもそも、そういうものかもしれない。
そこに旨味全開のちゃんぽんだから、美味しくいただいた! 熊本長崎あたりのチャンポンはレベル高し。
てきとうに、今書き散らしながら思ったのだけど、このちゃんぽんに、ほんのひとかけらのバターを投入すると別の世界が開かれるのではないかなあ、と。 でもそれはさすがに蛇足か。 このままで十分美味しいもの。
太平燕について現地の人に聞いてみると、これを外食で食べる人はまずいないし、子供の頃に給食で食べるくらいで、家でもそんなに食べるわけでもないみたい。 中華料理の一品だと思っている人も。 面白い。