四国屋@中野新橋

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 中野で四国屋というと、まず初めに尚ちゃんラーメンの近くの四国屋が頭に浮かぶのだが、こちらはそこから少し離れた場所、青梅街道から中野新橋入り口へ入ったすぐそば。 てっきり支店かなあ、と思っていたのだけど、関係ないのだとか。 
 中に入るとテンションの高いお姉さん(ということにしておこう)と少し暗い(ということにしておこう)おばあちゃんの二人でやっていた。 夏場にうどんというと、きりっと水で締められた冷たいうどんがつい食べたくなる。 だが僕はそれ以上にうどんの旨さに欠かせない出汁の効いた汁を味わいたくなる。 冷たい生醤油うどんと温かいうどん、長考といってもさしつかえないくらいの時間を使ったのちに出した結論は温かいたぬきうどん。 この天かすがトッピングされらうどん、天かすだけ、というとさぞ貧相なイメージのたぬきなのだが、この油が出汁の効いた汁になんともいえないコクを加算してくれるのだ。 それならケチケチしないで天ぷらやかき揚げにしなさいよ、という声もあるかもしれない。 だけど違うですよ。 確かに天ぷら、かき揚げは否定しない。だけど天かすのみのシンプルさは、それらと同等なくらいのシンプルという個性を持っているのだ。 天かす。 汁へ溶けだす油、そしてさらに汁を吸う天かす、純然たるそのシンプルさは海老天の海老の風味すらも余計と感じさせる孤高な存在である。
 
 と、書いてみたものの、やはりこれで750円は高いかなあ、と思う。 とりわけ少し前の讃岐ブームのおかげで東京でも麺通団のようなレベルのものが格安で食べられる時代を考えると、取り残されていってる感があるのは事実。 肝心のうどんも冷やにしていれば、もう少し印象は違ったのかもしれないが、それを考えても普通なレベル。 汁は美味しかった。
by atsushisaito | 2010-07-23 09:14 | 飯@中野 | Comments(8)
Commented by 近所のおっさん at 2010-07-26 18:24 x
「たぬき」大好きです。二十代の一時期はまってました。
関東人なのでそばですが・・・
好みの天かすがおいしい店は地元の老舗と思われる町蕎麦屋に多いですね。
てんぷらの種物も人気の店。適度のごま油で揚げたのが好物。
特に黒くて濃い汁、たまりません。
以前わりと近くに住んでいた浅草の甲州屋のたぬき蕎麦は大好物。

Commented by atsushisaito at 2010-07-27 23:43
たしかに東京の汁に天かす、合います。
Commented by キーサン at 2010-07-29 10:35 x
「天かす」と「揚げ玉」は大きな違いがあると思います。
「天かす」の方が天ダネの欠片が入ってたりしてお得感があります。
汁の味もグッと引き立ててくれる。
「揚げ玉」は工場生産で味気が無い。
店で天ぷらを揚げている立ち喰いそば屋は「天かす」ですよね。
店で揚げている→「小諸そば」
店で揚げてない→「富士そば」
Commented by 近所のおっさん at 2010-07-29 20:00 x
あのたぬき蕎麦が食べたくて、今日十数年年振りにひさご通りの甲州屋へ行っちゃいました。
店舗がこぎれいになっちゃってびっくらこいた。片膝立てての競馬新聞おやじが入りづらそうな店になっちまった・・・・
なんてことはないたぬき蕎麦なんですが、当時の思いも含め、うまかった。
やっぱ、このての蕎麦屋は古くからの繁華街にあるんですね。とてもいいバランスです。
「天かす」なんですが、私は子供の頃から「揚げ玉」としか呼んでなかったのを思い出しました。
あの工業製品みたいな天カスはとてもまずいですねえ。
Commented by atsushisaito at 2010-07-31 22:36
キーサン

石松のマスターが久遠の店、煙かなんかで閉店したとか言ってましたよ
Commented by キーサン at 2010-08-01 12:58 x
エッ!知りませんでした。
「ゼロ」はやってたから、「空」か「夕焼け」かなぁ?
Commented by atsushisaito at 2010-08-05 00:04
もしかしたら聞き間違えかも。
Commented by キーサン at 2010-08-06 11:12 x
いえ、火曜日に行ったとき常連さんが言ってました。
「夕焼け」のようですね。
HPやメルマガでも特に触れられていなかったので、
ガセとは言わないまでも、多少大げさな話しなのかもしれません。
「閉店」には至ってないと思われます。
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