タイ一日目

 
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 高砂駅の立ち食い蕎麦。 前回もちょうど成田へ行く途中にここで蕎麦を食べた。不味い。でも嫌いじゃない。

 18時10分の飛行機でバンコクへ。 これまであまり飛行機に乗る機会がなかったので、マイレージを貯めてこなかったのだけど、今回を機にカードを作ってマイレージを貯め始めた。 ビジネスクラスなど縁がないと思っていたのだが、マイレージでエコノミーからグレードアップできたりするのだとか。でも一度利用してしまうとエコノミーに耐えられなくなりそう、、、。
 なにも考えずに席は窓際。だけども、夜のフライトなのだし風景はほとんど見えないので、トイレに行きやすい通路側にすればよかった、と後悔。 おまけに隣は、ゴーゴーバーに絶対行くのだろう、といった肥満な中年。うわ~、と最初は思ったのだが、僕の右側の肘置き、隣の人にとっては左側にあたるお互い共通の肘置きを境に、テリトリーを侵害することもないちゃんとした人でよかった。下手に横柄な人に当たると、肘置きは当然のごとくさらにそこから僕のフィールドまではみ出てくることもあるので、そのことだけでもう僕にとっては、彼はちゃんとした人という認識。 さすが通路側、ガンガンにお酒を飲んで、頻繁にトイレに行く。 僕は酒は飲まないで、水分の摂取を減らした。6時間ちょっとの移動なので、なんとか我慢。 いつもながらではあるのだけど、行く直前ぎりぎりにバックパックの準備をして、適当に本棚から本を選んで持ってきた。その時、本の背表紙に沢木耕太郎の「深夜特急」を認めた。そういえばバンコクの話もあったな、とそれといつも「スコポコチャカポコ」のところで読むのを止めてしまう夢野久作のドグラマグラと谷崎潤一郎全集の中から短編のを選んで鞄へ。 とりあえず、機内で深夜特急を読んだ。 バンコクはこの時代とは随分と違うし、簡単に旅に出られる時代ではなかったのだろうなあ、と自分のとくに当てもすることもない時間潰しの旅行と比べながら、読んだ。
 いつも思うことなのだけど、無遠慮にシートを倒してくる人の背中が憎らしい。実際には、エコノミーなので、倒せられるのりしろは小さい。倒している本人もそんな大袈裟なリクライニングをしている認識もないだろう。だけど、後ろの人にとってはとても苦痛。倒せられるものを倒して文句を言うほうがおかしい、という意見もあるだろうが、やっぱり、その圧迫してくる席に座る人に対して憎しみを覚えた。
 そんなこんなで、スワンナプーム空港に無事到着。 イミグレーションのババアにパスポートを投げられて、カチンときた。 でも、毎日毎日あんな仕事だとどこか感情を切り捨ててやらないと、苦痛でしょうがないのだろうな、と理解したふりをして自分を慰めた。だけど、いままでで一番感じが悪いババアだったな。
 深夜の到着なので、一泊だけホテルを取っておいた。前回、泊まったファランポーン駅近くのホテル。特別安くもなく施設もたいしたことないのだけど、そこ以外に知らないので、タクシーで向かった。 エアポートで案内されるタクシーに乗り込むのだが、さっそく運転手が600バーツとふっかけてきた。高い高い、というと500バーツという。 本来、クレームなんかが合った場合、その車を特定するために職員がくれた紙も、なにやら意味ありげそうに僕の手から持っていく。 もちろん、そのことは知っていたのだけど、まだまだ到着したばかりの異国の地に慣れてない僕は「ああ~」と心の中で思いながら、流されていく。 メーターを使っていけば高速料金も含めて350バーツ前後くらいなのだが、結局450バーツで行くことになった。 最初から、失敗。 いま思えば、凄い内装のタクシーだったな。 イミグレからこのタクシーの流れで、かなりテンションが落ちた。 タクシーの運ちゃんも別に、悪い人ってわけじゃなく、地理を説明してくれたりしたけど(ほとんどなに言ってるかわからなかったが)なんとなく気分が悪かった。 ホテルにつくと、もう面倒くさくなって500バーツ札を渡して、そのままチェックイン。 100バーツ200バーツ違ったって所詮、300円~500円くらいの話なんだから、そこを気にしてしまって気分を害するより、ボってるなあ、とそれを楽しめた方が気分がいいのだけど、そういう小さい額だからこそ、余計ナーバスになってしまうのかなあ。
 部屋に案内されると、煙草の臭いが。 予約で禁煙の部屋をお願いしたはずなので一度ロビーに降りてフロントに部屋を交換してくれ、というと、何人かとのやり取りを経て最終的に部屋で待っていてくれ、という話になって、素直に部屋で待機。 しばらくすると絵に書いたようにクネクネした中年のゲイがやってきて、灰皿を下げようとするので、違う違う、と言うと彼はフロントに電話。 そして部屋は替えられない、という。でも臭いがするでしょ、と言うと、香水かけるからそれでいい?とゲイ。夜も遅いし、これ以上交渉しても無理だな、と判断して、じゃあそれでいいよ、というとなんかスプレーを持ってきて、部屋のカーテンにプシュップシュッと香りづけ。 意外とましになった。 明日はどこいくの?とクネっとしながらゲイが聞いてきた。 なんにも考えてない、というと、そう、じゃあね!と部屋を出て行った。  

 それで初日に26日は終了。 なんとなく喉にわずかの痛みを感じたので、酒は飲まずに就寝。 2時間の時差なので寝たのは日本時間で3時くらい。 先が思いやられる日だった。
by atsushisaito | 2009-10-06 22:40 | Comments(0)