長塚秀人 CLOSER VIEW

長塚秀人 CLOSER VIEW@エキジビジョン・スペース
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 有楽町の東京国際フォーラムのB棟1階アート・ショップ内にあるギャラリーで行なわれている展示。 わかりやすい例を上げると本城直季。被写界深度を浅くした写真でまるでミニチュアのように見える作品。 本城がブレイクする前から、そういった作品を撮り続けていた人だとか(最近まで知らなかった)。 技法はずいぶんと昔から周知されていたもので、なおかつそういった技法をつかった写真集も出版されていた。 今の日本の認識だと本城が唯一の作家のようにもてはやされているが実はそうではない。 僕自身は本城氏の作品にまったくなんらの異論を唱えるつもりはないが、そうではない、という認識はかなり重要だと思う。 その流れで長塚秀人といった繊細な作家が埋もれてしまうことになるのは大変もったいない。
 アオリを使った作品なのだけど、まったくもって静か。そのゆらぎを手で止めるかのように静謐な作品。4月3日からのラディウムーレントゲンヴェルケでの展示も楽しみ。

鷹野隆大展「花々し」@新宿高島屋 美術画廊
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 10Fの閑散としたフロアにある立派なギャラリー。鷹野隆大の日々撮り続けるスナップの中で花が含まれる写真を選んで展示したもの。 そもそもそのスナップ自体雑然としたものだから、あまり作品としては面白くない。 ギャラリー側としては、桜のシーズンに合わせたものなのだろうけど、大きく伸ばしすぎでぼやけた写真は僕には響かなかった。
by atsushisaito | 2009-04-01 10:45 | 写真展 | Comments(0)