大勝軒@永福町

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 名前は大勝軒でも、つけ麺がメニューにない大勝軒。豪徳寺や保谷などに暖簾分けの店がある総本山。行列はそれほどでもなかったので並ぶ。やけどしそうな熱々のスープの中にはたっぷり2玉の麺がこんもりしているために、回転はそれほどよくはないのだが、わりと早く店の中へ。 なんだけど、その店の中へと案内される時に僕の前にいた客が、壊れている人だった。 
 並ぶ場所には椅子があり、6,7人なら座って待つことができる。僕の前のその人は店内に空きがでたことに気がつくと、椅子から立ち上がり店の中を注視。 ものごとには段取りというものがあって、客が食べ終えて席を立ったからといって、すぐに案内できるものではない。まずは、食べ終えた食器を下げて卓上をきれいにして客を迎え入れる準備をする。 同時に複数の客が席を立ってしまうとその準備にある程度の時間がかかる。 それが我慢できなかったみたいでその壊れた人は、店の人が準備を終え案内しようと外に来るところを捕まえて「なんで席が空いてるのに案内しないんだ!」とまくし立てた。よれよれのスーツを着た50過ぎくらいのおっさん。 カウンターが4席並んで空いたため、僕を含めた先頭4人がそこに案内された。あいにく、僕はその壊れた人の隣。 いらつくのか週刊現代を読みながらチッチッうるさい。 注文をとりにきた人が、最初にかみつかれた人なので、その人が来ると怒る。水をいれにきても怒る。 だけど、注文するその瞬間だけはテンションが普通に戻り「あのねーチャーシューメン。」。 そしてまた怒る。
 並ぶほどの人気店なのだから、僕らより先に入った人にもまだラーメンが届いていない状況だったのだ、店内で席についていたときには。すぐに出てこないことは明白。しかしやはり状況が理解できないオッサンはいらつく。目の前に携帯電話御遠慮のはり紙は当然見えないのか、電話で会話。どうやら知人と落ち合う前にラーメンでも啜っていこう、という算段らしい。 だがラーメンはこない。だんだんとおっさんのテンションがあがっていくのを肌で感じていて、あーそろそろピークだなあ、と思ったところでおっさんは立ち上がった。 怖くて正面からは見られなかったけど、その立ち上がり方になにかしらの決意を感じた。 
 だが、ラーメンは来てしまった。「遅いじゃねえか、もう少しで切れるところだ」と文句をいいつつ座るおっさん。 しかし、その大盛りなラーメンを食べていては電話の人との待ち合わせに支障がでるんじゃないかなあ、と思いながら僕は僕で自分のラーメンを啜る。 美味いんだが、この半分の量で十分だなあ。メンマもつけたので1260円と高級ラーメンだ。
 横を見るとおっさんが目を細めている。絡まれると怖いので顔を正面にしたまま視界の端で見る限りではニンマリしているようにも見える。食べながら読んでいる週刊現代がそんなに面白いのだろうか。    と思っていたんだけど、最後の方で気づいた。老眼なんだ。文字を読むときに目を細めないと見えないんだ。なるほどなあ、と食べ進める。 オッサンは時折休憩したりしながらマイペース。急ぐ必要はないみたいだ。まだ汁も麺もたっぷり残った状態で再び電話。 そして席を立ちレジへと歩いて行った。
  僕もいいかげんお腹が一杯になってきた、ということで頑張って最後の汁と格闘していて、ふと目をレジにやると係の人にオッサンがなにやら言い続けている。 不思議だ。行列に並ぶことに耐えられるのになあ。店の人にないがしろにされたと感じたのだろうか。ラーメンが主題のマンガに書いてあったけど、ファミレスのマニュアルで、席に案内してからすぐに対応できない場合は、外で待たしておくというのがあった。が、それにしても極端すぎる。 
 まあ、しかし自分がそういった奇異な目で見られているときには、そういうことを自覚してないわけで、僕にもそういうふうに見られている瞬間があるのでは、と考えると軽々しい行動はできないなあ、と思った。以上。とくにオチはなし。
by atsushisaito | 2008-10-27 19:13 | 飯@杉並区 | Comments(0)
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